22021 人類文化学基礎演習III1
|
必 |
|
春学期 |
|
2 |
|
2 |
|
黒沢 浩 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 宮本常一『日本文化の形成』を読む |
授業概要 | 本学科生は、3・4年次に演習(ゼミ)を履修し、4年次には研究プロジェクト論文(いわゆる卒業論文)を作成しなければなりません。2年次の基礎演習は、そのための準備講座です。各担当教員がそれぞれの専門領域で開講するゼミ形式をとります。 |
学修目標 | 1年次の基礎演習で学んだ技法を応用し、ある特定の学問領域における問題発見法、効果的な発表、議論の仕方、論文(レポート)の書き方などを身につけます。 |
授業計画 | 民俗学者・宮本常一が、踏査距離16万キロにおよぶ自らの民俗調査の成果と膨大な知識によって書いた『日本文化の形成』をテキストとする。このテキストの最も重要な部分は、人びとが移動する、ということである。われわれは、自分たち日本人は米食民であり、稲作農耕を生業とした定着民であるとの思い込みがある。このテキストを読み込むことで、こうした思い込み自体を、問い直していくきっかけとしたい。 授業の進め方としては、いくつかの班にわけ、全員が共通のテキストを輪読する形式とする。各発表者は説明用の資料を作成し、全員に配布すること。また質疑応答や議論も活発に行いたい。発表後にはミニレポートを作成する。 また、テキストに関連する他の研究なども、しばしば参照し、様々な考え方に触れてもらいたい。 1.イントロダクション 2.宮本常一という人 3〜13.『日本文化の形成』を読む 14.まとめ |
評価方法 | 発表の方法と内容40%、ミニレポート20%、試験レポート30%、出席10%で評価する。 |
テキスト | 宮本常一『日本文化の形成』講談社学術文庫、2005年 |
その他 |