南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2
担当者
青柳 宏
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題  日本語はどのような言語か?
授業概要  本学科生は、3・4年次に演習(ゼミ)を履修し、4年次には研究プロジェクト論文(いわゆる卒業論文)を作成しなければなりません。2年次の基礎演習は、そのための準備講座です。各担当教員がそれぞれの専門領域で開講するゼミ形式をとります。
学修目標  1年次の基礎演習で学んだ技法を応用し、ある特定の学問領域における問題発見法、効果的な発表、議論の仕方、論文(レポート)の書き方などを身につけます。
授業計画  われわれにとっては日本語は母語であり、意識的に身につけたものではない。学校に国語という科目はあるが、それは日本語を身につけるためというより、すでに知っている日本語の知識を整理したり、より高度な使用を可能にするためにある。それゆえ、われわれはふだん母語である日本語についてあまり意識することがない。
 ところが、われわれが外国語学習で苦労するように、日本語を外国語として学ぶ外国人はわれわれが考えもしないような誤りをおかすことがある。しかし、われわれはそれを誤りだと指摘はできても、それがなぜ誤りなのか外国人学習者を納得させるような説明ができないことが多い。なぜなら、われわれにとって日本語は無意識のうちに学んだものだからである。
 このゼミでは、日本語を客観的にみる訓練をすると同時に、日本語がどんな特徴を持つ言語なのか、またどのような点が外国人学習者にとって困難なのかを考えてゆく。
 本年度は、つぎのようなトピックについて議論してゆく。受講者には、グループあるいは個人でさまざまな問題について考え、調べ、発表することが求められる。
第1週〜第3週:品詞(例:横着な子 vs *横着い子(名古屋弁では可))
第4週〜第5週:助詞(例:*本山に乗り換えてください)
第6週〜第8週:活用(例:*あいつには本当に怒れてきた(名古屋弁では可))
第9週〜第11週:受身と使役(例:??風呂にはいって、体が温められました)
第12週:    人称:(例:[学生が先生に]*あなたは明日学校にいらっしゃいますか)
第13週〜第14週:テンス:(例:*日本に来た前に日本語を少し勉強しました)
第15週:    個人発表
評価方法 小課題(20%)、個人発表と期末レポート(40%)、クラスへの貢献度(20%)。
テキスト  各種プリント使用予定。
その他