22557 東アジア考古学C
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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長田 友也 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 東アジア新石器段階における縄文時代石器研究 |
授業概要 | 縄文時代は多様な日本列島という環境に適応し、狩猟採集を基盤として高度に発達した社会を形成した世界的にみても特異な文化である。 そうした縄文時代を支えた道具として石器があげられる。縄文時代の石器は多様であり、様々に加工され、利用されている。従来こうした縄文時代石器の研究は、その機能・用途に関する視点が大半であり、そこから具体的な生業の在り方を明らかにしてきたが、その限界点が指摘されている。こうした限界を打開するために、石器の技術形態学的視点に基づく研究が近年行われつつある。 この講義では、石器研究の学史的検討から現状を把握するとともに、新しい分析方法としての、石器の技術形態学的分析を紹介し、東アジアの諸文化にみられる石器群の在り方と対比することで、縄文時代石器の位置づけをより明確にする。さらに新しい方法論から導き出される、縄文時代の社会像について講義する。 |
学修目標 | 縄文時代の石器研究史と現状を理解し、他文化と比較検討する上でなぜ技術形態学的視点が重要であるかを学ぶ。さらにそこから導き出される成果を具体的に紹介し、東アジア的視点での文化比較を行う。 |
授業計画 | 1.講義内容の紹介 2・3.縄文時代における石器研究史 4.石器の技術形態学的視点 5.素材としての石器石材 6.石器加工技術の検討・剥離技法 7.石器加工技術の検討・敲打・研磨技法 8〜10.石器研究の具体例 11〜13.石器研究から導き出される成果 14.東アジア的視点からみた縄文時代の石器 15.定期試験 |
評価方法 | 学期末に試験を実施する(80%)。出欠状況、授業態度も評価に反映する(20%) |
テキスト | 必要に応じてプリントを配布する。 |
その他 |