23132 心理人間学演習I,II
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必 |
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春学期 秋学期 |
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3 |
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川浦 佐知子 |
他の科目との関連 | 「質的研究法」を同時に受講すること |
他学科履修 | 不可 |
副題 | アイデンティティ研究ゼミ |
授業概要 | 本演習では「アイデンティティ」を主要テーマとし、“自己”をどう定義づけるか、帰属感をめぐる問題、“自己”をどう社会、世界の中に位置づけるかといった問いに、質的リサーチ手法を用いてアプローチします。具体的には; ・青年期など、様々なライフ・ステージにおいておこるアイデンティティの危機、 ・社会的役割、人間関係(家族関係、友人関係など)の変化に伴う自己検討、 ・異文化に触れるなど新しい体験によって引き起こされる自己変容、 ・歴史的、社会的、個人的出来事(戦争体験、闘病体験など)をふりかえることを通しての自己理解、 ・ジェンダー、国籍、人種、文化などが自己概念に与える影響 などがリサーチ・トピックとなります。データ収集は面談(インタビュー)を主とします。尚、インタビューの進め方、データ分析は、「質的データ研究法」を受講することで習得してください。(演習と平行して3年次に受講することが望ましい)。ゼミにおいては互いにフィードバックをしながら、各自の研究を研鑚することが望まれます。 |
学修目標 | 1.自分のもつ疑問、興味を、研究可能なテーマ、課題へと置きかえるプロセスを体得する。 2.自分のプロジェクトを計画、推進する力をつける。 3.レポート作成、プレゼンテーションを通して自分の考えを伝達するスキルを育てる。 ・文章作成、再読、構成、再構成という過程を習得する。 ・自分の論の進め方が読む人、あるいは聴く人に充分理解されるよう、構成力をつける。 4.既存する文献、研究を建設的に批判、検討する力をつける。 |
授業計画 | 〈春学期〉 (1)発達理論におけるアイデンティティ (2)アイデンティティの社会的側面 (3)社会構築主義とアイデンティティ (4)アイデンティティの語り (5)(6)プレゼンテーション:分析発表 (7)データ分析とその記述 (8)研究プロセスとその流れ (9)〜⑫プレゼンテーション:文献研究発表 ⑬論文の全体構成と文献研究:文献研究の書き方 ⑭「文献研究−データ収集・分析−研究考察・結論」の関連 ⑮最終レポート提出 〈秋学期〉 (1)春学期レポート返却、及びコメント (2)(3)グラウンデット・セオリーを用いての逐語分析(1),(2) (4)〜(6)質的研究批評(1)〜(3) (7)(8)プレゼンテーション:研究考察発表 (9)分析と考察の関連 (10)〜⑬プレゼンテーション:分析発表 ⑭アイデンティティとナラティブ ⑮最終レポート提出 |
評価方法 | ゼミ参加度(10%)、課題(10%)、プレゼンテーション(20%)、最終レポート(60%)に基づく総合評価 【その他】3年次春学期に「質的研究法」を受講すること。 |
テキスト | |
その他 |