南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1
担当者
樋口 浩造
他の科目との関連
他学科履修
副題 文化を研究するとは何を考えることなのか
授業概要 これから文化研究を行う上での、基本的な文化に対する考え方を戦後日本を題材に学んでいく。授業では、E.サイードや、P.ブルデューの文化に対する考え方を中心に学ぶ中で、文化研究が持つ問題性や課題について考えてもらう。具体的には、日本文化の特殊性を論じることで成立する戦後の日本文化論を考察の対象とする。そこでは、排外的な日本文化論はもとより、文化相対主義的な文化論の問題をも射程に入れ、文化研究の可能性を考える授業としたい。
学修目標 文化を語るとはどういうことなのか、文化研究を権力論的に読み解くことで、現在の文化研究が持つ問題を理解し、新たな文化研究を考えるための基礎的な力を身につける。
授業計画 1〜 2回 文化とは何かーー差別化の装置として
3〜 4回 ブルデューの文化概念をめぐって
       文化の規制力をめぐって、人は愛せるものしか愛せない
5〜 7回 サイードのオリエンタリズム批判をめぐって
       オリエントは合意なくオリエント化された、愛してやまない支配について
8〜11回 戦後日本文化論と文化相対主義
       「日本」という視座について、戦後民主主義との共犯関係
12〜14回 「帝国」の時代の文化研究
        文化に所有権はない、絡まり合う世界と対位法的読解
評価方法 テストが100%
テキスト なし。毎回プリントを配布。
その他