41411 コミュニケーション特殊研究A
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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3・4 |
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岡部 朗一 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | アメリカにおける大統領選挙テレビコマーシャルの説得レトリック構造 |
授業概要 | アメリカで1952年大統領選挙から導入され、現在でもあらゆるレベルの選挙で盛んに使われている候補者を売り込むための30秒の政治テレビコマーシャルは、候補者から有権者に向けて流される多様なコミュニケーション・メッセージのうちでは最も短いものでありながら、最も有効な説得コミュニケーションだといわれている。授業では、1952年より2004年までに行われた14回の大統領選挙で駆使された代表的なテレビ広告を、言語(バーバル)メッセージと非言語(ノンバーバル)面であるビデオ・イメージの視覚手法から分析しながら、その説得レトリックの構造について講義を行う。クラスでは大統領選挙コマーシャルのビデオを数多く視聴して、それを基にディスカッションを行いたい。 |
学修目標 | 1.政治コマーシャルをクリティカル(批判的)に見て、知的なコメントができる能力を育成する。 2.アメリカにおいてなぜ政治コマーシャルという説得手法が発達し、現在でも多用されているかをその政治風土の視点から理解する。 |
授業計画 | 授業では、次のようなトピックに焦点をあてて講義を進めたい。 第1週〜第3週:アメリカでの政治テレビコマーシャルの発達経緯 第4週〜第5週:特に大統領選挙のテレビコマーシャルに見られる時系列的な類似性と相違性 第6週〜第8週:職を維持しようとする現職候補者のテレビコマーシャルと、それを奪取するために挑戦する候補者のものに見られる類似性と相違性 第9週〜第11週:候補者自らの業績、人格を誇示する「肯定」コマーシャルと、相手候補の業績、人格を攻撃する「否定(中傷)」コマーシャルのレトリック的特徴 第12週〜第13週:政治コミュニケーションに与える政治テレビコマーシャルのインパクト 第14週:政治テレビコマーシャルの倫理問題 第15週:定期試験 |
評価方法 | 1回の定期試験(60%)、クラスで配付されるReading Material に関する1回の小テスト(10%)、政治テレビコマーシャルの分析レポート(20%)、それに毎週の授業時に行う出席調査(10%)を総合的に考慮して、最終評価を出す。 |
テキスト | 岡部朗一『アメリカ大統領選のテレビコマーシャル』南雲堂、1996。 |
その他 | 「講義概要」、Reading Material (授業時に配付されるプリント資料) |