南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
佐野 直子
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要 フランスの言語・文学・社会・歴史・文化・思想・政治・法制などに関わるフランス語専門文献を批判的・分析的に読む。さまざまな研究対象と研究の方法論に触れながらフランス文化全般に関する多面的な専門知識と教養を身につけ、同時にフランス語の読解能力も高める。
学修目標 1998年から1999年にかけて、フランスでは欧州評議会による「地域言語・少数言語欧州憲章」を批准するかどうかについての大きな論争が起こった。本講義では、この論争を通して、フランスとフランス語の関係、さまざまな「フランスの諸言語」の状況、そしてヨーロッパやフランスの多言語的状況や言語観について考える。
授業計画 1.ガイダンス
2.フランスとフランス語
3.フランスにおける「フランス語以外の言語」
4.「地域言語・少数言語欧州憲章」
5.フランスにおける議論 1 -言語が「ある」とはどういうことか
6.フランスにおける議論 2 -言語が「ある」としたら何をするべきなのか
7.「フランスの諸言語」1 -オイル諸語
8.「フランスの諸言語」2 - オクシタン語とその諸方言・フランコプロヴァンサル語
9.「フランスの諸言語」3 -カタルーニャ語・バスク語・ブルトン語・
10.「フランスの諸言語」4 -アルザス語・コルシカ語・フラマン語
11.「フランスの諸言語」5 -「非領域的言語」ロマニ語・イディッシュ語
12.「フランスの諸言語」6 -「非領域的言語」アラブ方言・ベルベル語・西アルメニア語
13.「フランスの諸言語」7 -「海外領土」の言語
14.まとめ -ヨーロッパの言語観とフランス
15.期末試験
評価方法 日常点70%、期末試験30%。日常点を重視するので、講義には積極的に参加して下さい。
テキスト Bernard Cerquiglini (ed), Les langues de France (2003, puf)。テキストは各自で購入することが望ましいが、必要部分はプリントで配布する。上記テキスト以外の資料はその都度プリントで配布する。
その他