南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
川崎 勝
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 日本経済史の研究
授業概要 幕末の開国・開港とともに、西洋文明の根幹にある自由主義思想や、資本主義経済を知るための経済学が、翻訳を通して次々と導入された。明治政府主導による急速な殖産興業政策が推し進めていく中で、どのように経済学が学ばれ、その知識はどのような政策提言に発展していったか。この問題に積極的に関わり、数々の啓蒙的な著作を発表し、時事提言を行なった福沢諭吉の著作(『実業論』など)を手懸かりにして研究する。
 日本経済史研究・日本経済思想史研究の方法を身につけることが課題となる。歴史の研究は、古い時代に書かれた史料(古文書、手紙、日記、書物など)を読むことが必要であるから、古い文章に馴染むことから始めなければならない。
学修目標 1.古い文章に慣れ親しむ。
2.辞書(特に漢和辞典・国語辞典・日本史事典)を徹底的に使いこなす。
3.読書の幅を広げる。
4.論文の書き方を習得する。
5.卒論の準備ができるように研究を深める。
授業計画 〈春学期〉
1.オリエンテーション
2.図書館研修
3〜13.テキスト輪読と、時代背景、経済情勢を調べる。
14.卒論テーマの見通し
〈夏期合宿〉
  1.卒論テーマの設定
  2.史跡見学
〈秋学期〉
1.秋学期の見通し
2〜12.テキスト輪読と、時代背景、経済情勢を調べる。
13〜14.卒論テーマの決定
評価方法 出席、報告、発言、授業ごとのレジュメの内容、卒論テーマ決定への取組、修了論文、ゼミ活動への積極性などから、総合的に評価する。
テキスト 福沢諭吉『実業論』(小室正紀編『福沢諭吉著作集』第6巻(民間経済録・実業論)、慶應義塾大学出版会、2003年)、その他。
その他