南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
山田 哲夫
他の科目との関連 特別テーマ講義(国際)Aも受講することが望ましい
他学科履修
副題 途上国開発に対する国連の技術協力
授業概要 経済活動のグローバリゼイションのもとでの途上国の経済開発に対する認識及び、国際協力(特に技術協力)の行われ方と限界をエピソードを交えながら講義します。
学修目標 途上国が国内貧困の削減を目指すには生産性向上を伴った経済成長が不可欠ですがこれらの国は資本蓄積が質、量共に劣っており又人的資本及び技術力も足りないという状況のもと以前にも増して国際競争にさらされています。その結果として多くの途上国とその他の国々との間の所得格差が拡大しています。公平と公正という基礎概念のもと国連開発機関の技術協力を理解することを学習目標とします。
授業計画 1. イントロダクション
2. 経済開発に対する技術協力の必要性
3. 経済成長理論からみた技術協力重点分野(例えば、資本蓄積、技術吸収・開発能力、国際貿易、外国直接投資)
4. 国連開発諸機関の役割と相互関連
5. 開発協力に関する受益国からの要請と“One UN”の概念
6. 経済開発プログラムの作成の仕方
7. 工業開発プログラムの作成の仕方
8. 技術協力の諸形態とそれらの利点と欠点 
9. 工業開発技術協力プロジェクトの選定と作成の仕方(1)
10. 工業開発技術協力プロジェクトの選定と作成の仕方(2)
11. プロジェクトファイナンスと実施の仕方
12. プロジェクト実施においてよくある問題とそれらの解決法
13. プロジェクトの成功・失敗の判断の仕方(例:Result-based Management)
14. 国連技術協力実施機関の組織構成と内部職務分担、加盟国の分担金の仕組み及び運営の仕方 − UNIDOの場合
評価方法 クラス討論が30%、レポートが30%、期末試験が40%
テキスト 用いません。その都度、資料を配付します。
その他 この講義の受講には、経済学の基礎知識があることが望ましい。その他では特に前提とされる専門知識は必要としません。