南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1
担当者
沢登 文治
他の科目との関連 憲法A(基本的人権)と一体をなす。
他学科履修
副題 国会・内閣・裁判所・地方自治の概要
授業概要 憲法A(基本的人権)において学んだ知識をもとに、憲法B(統治機構)においては、基本的人権の保障に資するために、どのような国家機関(統治機構)が憲法によって用意されているかを概観します。まず、三権分立の意味、憲法として三権が規定されている意味を確認することからはじめ、三権それぞれがどのように機能しているか、またそれらの関係はどのようになっているのかについて、検討していきます。また、その前提として、統治機構の基本的部分である国会・内閣・裁判所・地方自治に関係する基本的知識や学説を学びます。
学修目標  統治機構の分野に関する基本的知識を身につけると共に、諸学説や考え方について学びます。最終的には、憲法において、国民主権原理を貫徹し実現できるように、統治機構が規定されていることを理解することを目標とします。
授業計画 第1回 授業案内・統治機構総論:基本的人権部分と統治機構部分との関連について
第2回 「国会総論(国会の諸原則)」「両院制」:国民代表機関=国会の基本原則とは。
第3回 「国会の権能」「議院の権能」:国会の権限と各議院の権限はどう違うか。
第4回 「議員特権」:国会議員が有する特権とは何か。
第5回 「議院内閣制」:大統領制と議院内閣制。内閣と国会との関係とは。
第6回 「内閣総論」:内閣の構成と仕組み、内閣の権能
第7回 「衆議院の解散」(その1)7条解散か69条解散か
第8回 「衆議院の解散」(その2)検証
第9回 「独立行政委員会」:国民主権原理と独立機関の正当性
第10回 「裁判所総論」:裁判所の仕組みと役割
第11回 「裁判官の独立」と国民の司法参加:裁判官が独立しているわけと裁判員制度
第12回 「地方自治制度」=地方自治の趣旨・目的、基本的事項
第13回 「地方自治と国民主権」=住民投票:直接民主制と間接民主制
第14回 全体のまとめ:ポイント整理
第15回 定期試験
評価方法  定期試験のみで評価。
テキスト レジメ集を配付 他に、六法、および、渋谷秀樹 赤坂正浩【著】有斐閣アルマ『憲法〈2〉統治(第3版)』(有斐閣、2007年)ISBN:9784641123090(4641123098) ¥2,100(税込¥2,205)が必要です。
その他