南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
2
担当者
渡 泰子
他の科目との関連 民事訴訟法A・民事訴訟法B
他学科履修 不可
副題
授業概要 実体法(民法・商法)と手続法(民事訴訟法)に関する問題について、判例などを手がかりに、手続法の視点から検討します。例えば、お金の貸し借りや、交通事故をめぐる損害賠償、消費者契約法に関するものとして最近話題になっている学納金返還など、可能な限り日常的な問題を取り上げて民事訴訟に慣れてもらおうと考えています。
学修目標 判例や学説の状況を調べ、民事訴訟法を体系的に理解することが目標です。それとともに(1)文献に書かれていることを鵜呑みにせず、批判的に読んでみること、(2)他人の評論の受け売りではなく、自分の頭で分析・検討する力をつけること、さらに(3)その分析の結果を第三者にわかりやすく表現できるようにすることをめざします。
授業計画 第1回 オリエンテーション(各自の自己紹介・演習の進め方の説明)
第2回 民事訴訟手続の流れ(訴え提起から判決まで)の説明
第3回〜第13回 テーマごとの講義・報告・討論
第14回 春学期のまとめ
第15回 春学期の復習・確認
第16回〜第27回 テーマごとの講義・報告・討論
第28回 秋学期のまとめ
一つのテーマを数週にわたって取り上げます。まず、個別テーマについて講義を行い、翌週そのテーマについて履修者に調べてもらったことを報告してもらう予定です。報告形態は履修者の人数にもよりますが、数人のグループ報告もしくは個別報告を考えています。報告担当者は簡単なレジュメを作成した上で報告し、それを受けて履修者全員で討論を行います。
評価方法 (1)平常点(出席・クラス参加・発表等)70%
十分な準備をしているか、積極的に発言しているか、レジュメ・報告内容はわかりやすいかといった点を考慮します。欠席は、やむをえない事情がある場合を除き、原則として認めません。
(2)学期末レポート30%
履修者各自が関心をもったテーマについて、レポートを提出してもらいます。自分が報告したレジュメをもとに作成したものでも構いません。必要な文献を適切な形で引用し検討しているか、そして論理的に自分の意見を述べているかといった点を考慮します。
テキスト 別冊ジュリストNo.169『民事訴訟法判例百選』〔第三版〕(有斐閣・2003)
※参考文献については、初回演習時に別途指示します。
その他 注意すべきこととして、民事訴訟法A・Bはもちろんですが、手続法は民法や商法といった実体法とも密接に関連していますので、これらの科目も可能な限り並行して履修してください。