南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
黒田 清彦
他の科目との関連
他学科履修
副題  スペインの国家体制と企業体制
授業概要  前半においてスペイン憲法下の統治機構を、後半において会社法制を扱います。
学修目標  スペイン法を学ぶことによって、日本法を見直し、あるいは我が国の法におけるとは異なる価値観を彼国の法に見出すことにより、国際的視野を涵養することを目標とします。「国際」というのは、「国」の存在を前提とした概念であり、他国を知りかつ自国を知るが故の国際性であると考えるからです。
授業計画  統治機構:(1)現行憲法成立の経緯と特徴、(2)議会君主制、(3)立法および行政、(4)司法、(5)地方行政。
 会社法制:(1)会社法改正の経緯、(2)一人会社と最低資本金制度、(3)株式制度、(4)経営機構とコーポレート・ガバナンス。
評価方法  定期試験および小テストの結果で評価します。定期試験の受験は最低要件ですが、正当な理由なしに小テストを受けなかった人および答案返却に応じなかった人は、履修放棄とみなされますので、くれぐれも御注意下さい。
テキスト  拙稿「スペイン憲法二〇年」南山法学第23巻第1・2号
 拙著『新スペイン株式会社法の研究』中央経済社(3,605円)
その他  私は、「話は具体を以て良しとすべし」との教訓を常に念頭に置いています。そのため、実例・体験談やエピソードあるいは例え話を用いて、できるだけ抽象的で難しい話になることを避けるようにします。一方では法学部生でない受講生、他方ではスペインに関する知識の少ない受講生の存在を考慮していることを御理解願います。しかし、それを脱線だとか無駄話・自慢話としか受け取れない生真面目すぎて度量の狭い人は、受講を御遠慮願います。