南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3・4
担当者
伊藤 高義
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 民法の重要判例を読む。
授業概要  主として民法の財産法分野の重要判例(物権法・債権法も含みます)を素材として、判例を読む機会とする演習とします。
学修目標 (1) 民法の基礎知識(これには条文、判例・学説を含みます)を身につけることです。
(2) テーマとする判決についての争点(法的論点)を見いだし、関連判例・学説の状況を調べてまとめる。
(3) 専門用語を用いた議論ができるようにする。
(4) 起承転結が明晰な文章を書くようにする。
授業計画 ・初回ガイダンスの際に、各回のテーマの確定と、春学期分各回の報告者を決めます。
・各学期最終回は、レポート概要報告回とします。

(春学期)(各回のテーマは、初回に確定します)
(1)(2)過失の意義・判断基準(大阪アルカリ事件、輸血梅毒事件)
(3)(4)(5)過失・因果関係の立証責任(ルンバール事件、過失と生存可能性、公害事件)
(6)(7)プライバシー侵害(モデル小説、出版の差し止め)
(8)(予備または小テスト)
(9)(10)近隣妨害と受忍限度論(空港騒音と差し止め・被害補償、景観利益
⑪⑫損害賠償(訴因減額)
⑬⑭共同不法行為(交通事故と医療過誤の競合、都市複合汚染)

(秋学期)
(1)(2)債権譲渡(債権譲渡の対抗要件、債権譲渡譲渡担保)
(3)(4)(5)(相殺と差押え、物上民法478条類推適用、誤振込金の返還請求)
(6)(7)(8)(9)共同相続(共同相続と登記、不動産の賃料債権の遺産分割前の帰属、共同相続人の一部による賃貸の効力、共有物の分割)
(10)⑪⑫抵当権(妨害排除、法定地上権、物上代位)
⑬譲渡担保
⑭レポート報告回
評価方法 (1) 日常の取り組み(出席回数、演習参加の姿勢、報告の状況)70%、レポート30%
(2) 演習回数の3分の1以上欠席は単位認定しません。
テキスト
その他