81405 アドバンスト演習
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選 |
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通年 |
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4 |
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3・4 |
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岡田 泉 |
他の科目との関連 | 国際法各論A・Bの内容に、おおむね対応するように考えられた科目です。すでに国際法総論A・Bを受講していることを希望します。 |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 国際紛争事例研究の展開 |
授業概要 | 前年度のミドル演習で消化できなかった問題や、3年次から履修する授業科目「国際法各論A・B」でとり上げられる問題(とくに国際人権法、海洋法、国際刑事法の分野)についての紛争事例を中心に学んで行きます。 |
学修目標 | 講義科目「各論A・B」で学ぶ分野は、対象領域がかなり具体的で明確です。それぞれの分野の問題点と特徴を、きちんと把握することをめざします。国際法の事例の面白さをたっぷりと味わってください。 |
授業計画 | (春学期)I 国際人権法の問題 1〜2 外国人の人権(マクリーン事件)、難民の保護 3〜4 政治犯罪人不引渡し原則(柳文卿事件、張振海事件) 5〜6 〃 (ユン・スーギル事件、赤軍派擬装引渡事件) 7〜8 犯罪人引渡制度の分析(逃亡犯罪人引渡法、日米条約、日韓条約) II 日本と海洋法 9〜11 国際海峡、特定海域、瀬戸内海の範囲(テキサダ号事件)、北方領土と漁業取締(第2北島丸事件) 12〜15 海賊の概念(アキレ・ラウロ号事件)、核実験と公海自由原則(第5福竜丸事件)、直線基線(韓国漁船拿捕車件) (秋学期)III 海と船舶取締 1〜4 継続追跡・武器使用に関する事件(アイム・アローン号、レッド・クルーセイダー号、サイガ号) 5〜7 不審船(工作船)事件と国内法(海上保安庁法、自衛隊法他) IV 国際刑事裁判 8〜10 戦争犯罪と国際軍事裁判所(ニュールンベルグ・東京) 11〜12 アドルフ・アイヒマン裁判(ユダヤ人虐殺)、山下裁判(指揮官責任) 13〜15 国際刑事裁判(ICTY、ICTR、ICC)とイラク戦争(IHT) |
評価方法 | 授業への参加度(20%)、発表(40%)、レポート評価(40%)にもとづいて、総合的に評価します。 |
テキスト | 『国際法』〔第5版〕(有斐閣、2007年) 【参 考 書】東信堂・有斐閣・三省堂の条約集 国際法学会編『国際関係法辞典』(第2版三省堂) 松井編『判例国際法第2版』 ジュリスト判例百選(国際法) |
その他 | (1)国際法各論の講義を必ず聴いてください。 (2)〈卒業論文〉につながるテーマをみつけてください。 |