南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
斉藤 尚文
講義題目
開講キャンパス
授業概要 文化人類学が築いてきたものに従属するのではなく、自分自身のために文化人類学を使用する人にとっては、「医療に関する人類学」と「医療のための人類学」との対立は、意味をなさない。この講義では、医療という領域に重点を置いて、文化人類学を使用するための知識と技を身につけることをめざす。使用者としての力量を身につけるために、保健医療の現場など、文化人類学の「権威」が役に立たないところに身を置いて、活動経験を積むことを奨励する。
学修目標 この講義では、医療人類学の最新の知見が記されたテキストを輪読して、医療人類学に関する知識を深める。
授業計画 1   第6章「外科医のユートピア」(池田光穂)(『日常的実践のエスノグラフィ』田辺・松田[編]2002年、世界思想社)
2   第9章「硬直する身体」(西井涼子)(『日常的実践のエスノグラフィ』田辺・松田[編]2002年、世界思想社)
3   第10章「HIVとともに生きる主体」(佐藤和久)(『日常的実践のエスノグラフィ』田辺・松田[編]2002年、世界思想社)
4   第2章「病の経験を聴く」(江口重幸)(小森・野口・野村[編]『ナラティヴ・セラピーの世界』1999年、日本評論社)
5〜9 バイロン・グッド『医療・合理性・経験』(2001年、誠信書房)
10〜14 エミリー・マーチン『免疫複合』(1996年、青土社)
15   授業をふりかえり、医療人類学に関するレポートを作成
評価方法 レポート70%、平常点30%
テキスト
その他