南山大学

 
指定
期間
春期隔週
単位
年次
1・2
担当者
中村 和彦
講義題目 ラボラトリー方式の体験学習のファシリテーションに関する基礎的な理論とスキルの研究
開講キャンパス
授業概要  本専攻では、ラボラトリー方式の体験学習に関するファシリテーションの基礎を学ぶために、3つのステップの科目が準備されている。(1)〜(3)の順序で受講することが望ましい。
(1) 体験学習ファシリテーション基礎研究:実習集などに収録されている実習を実施することを通して、ファシリテーションの基礎(導入について、実習やふりかえりの提示、ふりかえり用紙の作成方法、クロージングについて)を学ぶ。
(2) 体験学習設計研究:体験学習プログラムを独自に設計し、実施するとともに、ラボラトリー方式の体験学習の論文を読み、さらに理解を深める。
(3) 体験学習ファシリテーション実践研究:フィールドを設定し、そのフィールドを対象とするラボラトリー方式による体験学習を用いた教育プログラムを計画し、実践・評価を行う。
 本科目は(1)であり、ラボラトリー方式の体験学習の基礎的な概念を学ぶとともに、体験学習を用いた教育プログラムをファシリテーションする際に重要な知識とスキルと修得する。具体的には、2〜3名の受講生が1ティームとなり、そのティームがファシリテーターとなって実施する教育プログラムを実習集から選び、他の受講生に対して実施する。その後、他の受講生および授業担当者からフィードバックを受けることを通して、ファシリテーションの留意点を学ぶ。
学修目標 ・ラボラトリー方式の体験学習の特徴および基礎概念について理解する。
・ラボラトリー方式の体験学習を実施する際の、ファシリテーターの役割や留意点についての理解を深める。
授業計画 本科目は、金曜日隔週6限・7限の2コマ連続で開講される。
本年度は、下記の7回の授業が予定されている。
1〜2.(4/18):ラボラトリー方式の体験学習の基礎体験と授業のオリエンテーション
3〜4.(4/25):ファシリテーションの基礎(ねらい、実習のタイプ、ふりかえり)
5〜6.(5/16):ファシリテーションの基礎(学習者との関わり、学習者中心の教育とは?)
7〜8.(5/30):Aティームによる教育の実施とフィードバック(1)
9〜10.(6/13):Bティームによる教育の実施とフィードバック(2)
11〜12.(6/27):Cティームによる教育の実施とフィードバック(3)
13〜14.(7/11):Dティームによる教育の実施とフィードバック(4)
15.レポート作成
評価方法 授業時における発表ならびにレポートの成績を総合して評価する。
テキスト ・津村・山口(編) 2005 「人間関係トレーニング第2版−私を育てる教育への人間学的アプローチ− ナカニシヤ出版
・津村・石田(編) 2003 「ファシリテーター・トレーニング−自己実現を促す教育ファシリテーションへのアプローチ−」 ナカニシヤ出版
参考文献は、授業開始時に配布もしくは指示する。
その他 体験学習を用いるため、遅刻をしないよう留意すること。
2〜3名のティームで体験学習プログラムを実施するための準備時間が、授業時間外にも必要となる。
授業開始までに、津村・山口(編著)「人間関係トレーニング第2版」(ナカニシヤ出版 2005)の、1章、2章、6章、11章、41章、42章、43章、47章を通読しておくこと。