南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
西村 貞雄
講義題目
開講キャンパス
授業概要  アメリカ合衆国の経済は多様な側面を持つが、とくに市場競争が重要な意味を持っている。講義では、アメリカの経済発展を簡単に振り返り、アメリカ経済の特質について検討する。アメリカ経済の概括的な姿を提示した上で、現代アメリカ経済が抱える諸問題を取り上げ、経済理論の観点から説明する。取り上げる問題は、規制緩和、競争政策、インフレと失業、ニューエコノミー論、通商政策などであるが、その時々のアメリカ経済についての話題となる問題を重点的に取り上げる。また、日米経済関係の重要性に鑑み、時間的余裕があれば日米経済問題(経済摩擦)も取り上げたい。
学修目標 経済学の分析手法を通じて、アメリカ経済の諸問題を理解する。
授業計画 アメリカ経済はきわめて多様な側面を持つ。しかし多くの(とくにミクロ経済学的)諸問題は市場競争と政府の経済介入の緊張関係として理解できる。
        1〜3.最初にアメリカの伝統的な自由競争の考え方とそれに対立するニューディール以来の政府による経済の誘導という考え方を説明。
        4〜7.ついで現代アメリカ経済のいくつかの問題をとりあげて分析する。
        8〜14.とくに近年アメリカ経済は国際経済とのかかわりをいっそう深めてきた。そこで講義の後半ではアメリカ経済の国際経済と関連する問題を取り上げる。
予定しているテーマは、経済的規制と社会的規制、90年代の経済的繁栄とニューエコノミー論、国際収支赤字と競争力論争、アメリカの通商政策と日米経済摩擦などであるが、受講生と相談の上選択したい。
評価方法 自分で選択した問題についてレポートを提出。レポートのほか授業への参加状況などを総合的に評価する。
テキスト いくつかの文献を読むことを考えているが、さしあたり以下から文献を選択する予定。
Jeffrey A. Frankel and Peter R. Orszag (eds.), American Economic Policy in the 1990s, MIT Press, 2002.
宮本 邦男『現代アメリカ経済入門』日本経済新聞社、1997.
Economic Report of the President, various issues.
その他