南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
1・2
担当者
野元 弘幸
講義題目 東海地域における日系コミュニティの形成と教育の課題
開講キャンパス
授業概要 1990年の出入国管理法改正以来、ラテンアメリカから約30万人の日系人が出稼ぎ労働者として来日している。彼らの多くが、日本語習得をはじめとして医療や雇用、子どもの教育問題など様々な課題に直面している。これらの課題を解決する方策を模索すると同時に、彼らが日本人住民と地域社会で共生できるような多文化・多民族共生のまちづくりをどのように進めていけばいいかを考える。その際、豊田市保見団地など日系人が集住する地域でのフィールドワークを実施し、まちづくりや行政施策のあり方について具体的に検討する。
学修目標
授業計画 1.南米日系人の来日の背景と日本での生活・労働
  日系人出稼ぎ労働者の来日の背景について、送り出し国と受け入れ国の要因について考察し、彼らの 来日後の生活・労働の実態を知る。
2.日系コミュニティの形成と国および地方自治体の施策
  各地に形成されつつある日系コミュニティの現状を知り、国および地方自治体の施策の変遷を知る。
3.多文化・多民族共生のまちづくりの課題
  地域社会において日本人と共生していくための課題について検討する。
4.日系人をめぐる教育の課題
  学校教育、社会教育の両面から、日系人が抱える教育の課題を明らかにする。
5.地域における日本語教育の課題—パウロ・フレイレの方法—
  青年・成人のための新しい日本語教育・教室づくりについて、フレイレの方法などを紹介しながら検討する。
6.日系人児童・生徒の教育の課題
  日系人児童・生徒が公立小・中学校で抱える課題について検討すると同時に、ブラジル人学校のあり方についても検討する。
7.バイリンガル教育・多文化教育の可能性
  日本の公教育におけるポルトガル語・スペイン語と日本語のバイリンガル教育の可能性について検討  する。
評価方法 出席とレポートで評価。レポートの課題等は講義の中で具体的に指示する。
テキスト 講義の中で指示。
その他 日系人集住地域でフィールドワークを実施する予定である。