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Ⅰ．授業の概要

①講義科目名（単位数）	住居と法（2単位）	②担当者名	花井増實
③科目の種類	展開・先端科目	④必須の有無	選択
⑤配当学年・学期	２・３年（既修者コース：１・２年）・春学期
⑥授業の概要	住居は、利用権の側面から見ると自己所有と借地借家があり、構造的な側面から見ると戸建て住宅とマンション（区分所有建物）とがあり、これらの違いについて講義形式による授業と受講者自身がその法制度の理解について発表を行い、思考を展開させます。住居の売買、賃貸及び建築請負をめぐる法律実務は、参考となる契約書またはマンション管理規約を配布して、授業では受講者に質問を発しながら解説を進めます。住居に関する紛争とその処理については、紛争事例を与えて（即日起案を含む）、授業にて問題点の整理、紛争の法的な処理方法の考察について討論させて受講者の思考を深め、問題点把握と紛争の処理方法を修得させます。
⑦到達目標	１　住居をめぐる法制度を体系的に理解する。２　住居に関する法律実務の基本を実践的に修得する。３　住居をめぐる紛争について裁判による解決実務を修得する。
⑧成績評価の基準と方法	定期試験の得点に授業態度を減点（100点中10点を限度とする）として加味する。
⑨教科書	特に定めない。
⑩参考文献・参考資料	特に定めない。
⑪履修条件その他の事項	特になし

Ⅱ．授業計画

回担当	①テーマ	授業内の学修活動		④授業時間外の学修活動等
回担当	①テーマ	②ねらい・内容	③授業方法・工夫	④授業時間外の学修活動等
１	宅地建物取引業の実務	住居の流通に欠かせない宅地建物取引業の実情を理解する。	講義　ビデオ
２	借地借家法	賃貸借による住居法制の基本となる借地借家法を理解し、実務のポイントを修得します。	講義
３	マンション法	区分所有による住居としてのマンションの法制度を理解し、実務のポイントを修得します。	講義
４	宅地建物取引業法、不動産登記法	不動産の流通と権利移転手続に関する法制度の基礎知識を習得します。	講義
５	建築の法制度	住居の建築を巡る法制度の概要を理解し、法的な紛争解決のための基礎知識を習得します。	講義
６	不動産売買契約書	住居取得で必ず必要な売買契約書の法的な理解を深め、紛争の予防を学びます。	契約書各条項の法的意味を発表させ、討論します。
７	不動産賃貸借契約書	賃貸住居に必要な賃貸借契約書の法的な理解を深め、紛争の予防を学びます。	契約書各条項の法的意味発表と討論をします。
８	マンションの管理規約	マンションの維持管理の法的根拠となる管理規約を学びます。	講義と、規約の各条項と区分所有法との関連を発表させます。
９	建築工事請負契約書（工事請負契約約款）	建築の工事請負契約書の理解を深め、その契約内容と紛争解決における注意点を学びます。	契約書（約款）の各条項の法的意味を発表させ討論をします。
10	売買に関する紛争	住居の売買を巡る紛争を学び、解決の手法を修得します。	紛争事案の法的整理の発表と討論をします。
11	不動産賃貸借に関する紛争	不動産の賃貸借を巡る紛争を学び、解決の手法を修得します。	紛争事案の法的整理の発表と討論をします。
12	隣地との紛争	近隣との紛争形態の理解を深め、解決の手法を修得します。	紛争事案の法的整理の発表と討論をします。
13	建築に関する紛争	建築を巡る紛争形態を理解し、その解決方法を学びます。	紛争事案の法的整理の発表と討論をします。
14	マンションに関する紛争	マンションにおける多様な紛争形態を理解し、紛争解決の手法を学びます。	講義
15	不動産取引に関する紛争	不動産仲介などの住居の取引業務そのものに関わる紛争を理解し、その解決方法を学びます。	紛争事案の法的整理の発表と討論をします。