Ⅰ.授業の概要
①講義科目名(単位数) |
不動産法務(2単位) |
②担当者名 |
清原泰司/木下芳宣 |
③科目の種類 |
展開・先端科目 |
④必須の有無 |
選択 |
⑤配当学年・学期 |
1・2・3年(既修者コース:1・2年)・秋学期 |
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⑥授業の概要 |
不動産取引を規制する法律には、民法、不動産登記法、借地借家法、民事執行法などの民事系の法律のみならず、農地法、都市計画法、土地収用法、土地区画整理法などの公法系の法律など多種多様な法律が存する。本科目は、主として民法を中心とする民事系の法律の観点から、不動産法務について理論的・実務的な考察を行うものである。 理論的な問題については、清原が担当し(第1回〜第10回)、実務的な問題については木下が担当する(第11回〜第15回)。 |
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⑦到達目標 |
1 不動産取引について、どのような理論的問題があり、何が議論され、どう解決されたのかについて、具体的事件の検討を通して理解する(第1回〜第10回)。 2 |
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⑧成績評価の基準と方法 |
以下の基準に基づいて行った清原と木下の成績評価を総合評価する。 清原:授業への参加度・貢献度(発言内容等)20%、期末試験80% 木下:同上 |
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⑨教科書 |
清原:なし。資料を事前配布する。 木下:なし。資料を事前配布する。 |
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⑩参考文献・参考資料 |
清原:なし。 木下:なし。 |
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⑪履修条件その他の事項 |
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Ⅱ.授業計画
回 担当 |
①テーマ |
授業内の学修活動 |
④授業時間外の学修活動等 |
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②ねらい・内容 |
③授業方法・工夫 |
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1 |
不動産登記と公信力 |
民法94条2項の類推適用とその限界について考える。 |
判例・学説の検討。以下、同じ。 |
事前配布の資料を読む。以下、同じ。 |
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2 |
不動産売買と瑕疵担保 |
数量指示売買と瑕疵担保責任、瑕疵担保責任の法的性質について考える。 |
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3 |
農地売買と時効 |
農地法による許可がない場合の農地売買契約の効力、農地の取得時効について考える。 |
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4 |
契約の第三者効 |
借地契約と借地上の借家契約の関係について考える。 |
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5 |
借地権の対抗力 |
建物の表示登記と借地権の対抗力の関係について考える。 |
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6 |
債権者代位権と建物買取請求権 |
債権者代位権の転用例の限界について考える。 |
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7 |
敷金・保証金 |
賃貸借契約の当事者交代と敷金・保証金の返還の問題について考える。 |
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8 |
サブリース |
サブリース契約の法的性質、賃料増額特約の効力について理解する。 |
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9 |
抵当権の物上代位と相殺 |
抵当権の賃料債権に対する物上代位権行使と賃借人の保証金・敷金返還請求権との優劣について考える。 |
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10 |
抵当権の物上代位と公用徴収 |
土地所有者が有する補償金・清算金債権に対する抵当権の物上代位権と土地所有者の一般債権者による差押え・転付命令との優劣について考える。 |
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11 |
不動産売買の実際 |
不動産売買に必要な事項,書類を検討する。 |
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12 |
担保付不動産の処分 |
担保が付されている不動産の処分について,検討する。 |
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13 |
担保付不動産の処分(2) |
同上 |
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14 |
仮差押えと不動産取引 |
仮差押登記が付されている不動産について検討する。 |
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15 |
境界の問題と,不動産取引 |
境界確定の重要性について検討する。 |
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