南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜
担当者
柳澤 幾美
他の科目との関連
他学科履修
副題 アメリカの20世紀
授業概要  アメリカ合衆国(以下、便宜上「アメリカ」と表記)は、日本の近現代史に深く関わってきました。江戸幕府が鎖国から開国への転換の一歩を踏み出し、その後明治維新にいたる激動の時代を経験したのも、ペリー提督率いるアメリカの艦隊が江戸湾に来航し、開国を要求したことから始まりました。第二次世界大戦中、日本はナチス・ドイツと同盟し、アメリカと戦い、敗戦後は7年近くも連合国(アメリカ)の占領管理下におかれ、その後日本は平和文化の国となりました。現在、日本にとってアメリカは、政治・経済・文化的にもっとも関係の深い国です。そのアメリカが最も大きな力を世界に示すようになった、アメリカの20世紀の歴史をその社会の変化を中心に概観します。
学修目標  近現代史としてのアメリカの20世紀の歴史を辿ることで、アメリカがどのように政治的、経済的に世界に君臨するようになってきたのかを、アメリカ社会そのものの発展に目を向け、理解することを目標とします。また、9.11以降の新たな世界秩序の中で、今後アメリカは世界でどのような存在となるのか、将来像を描くことも試みます。
授業計画 1.イントロダクション アメリカの基礎知識、日米の関わり
2.「アメリカの世紀」としての20世紀
3.19世紀までのアメリカ
4.第1章 20世紀前夜のアメリカ(1890年代)
5.第2章 革新主義の時代(1900年代〜1910年代)
6.第3章 大衆消費社会の展開(1920年代)
7.第4章 「現代アメリカ」の危機(1930年代)
8.第5章 アメリカの世紀へ(1940年代前半)
9.第6章 冷戦下の「黄金時代」(1940年代後半〜1950年代)
10.第7章 激動の時代(1960年代)
11.第8章 保守の時代(1970年代〜1980年代)
12.第9章 文化戦争の世紀末(1990年以降)
13.終章  「9月11日」が示すアメリカ
14.総括  21世紀も「アメリカの世紀」か?新大統領になって変わる?
15.期末試験
評価方法 期末試験80%、平常点(授業中にかするレポートなど)20%にて評価する。
テキスト 有賀夏紀、『アメリカの20世紀(上)、(下)』(中公新書、2002年)。
その他