南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1
担当者
吉川 洋子
講義題目
開講キャンパス 瀬戸キャンパス 名古屋キャンパス
授業概要  グローバル化の進展とともに、新たな地域研究が求められている。人々は、地球規模で様々な異なる地域性に遭遇する経験を介して、地域の他者性を了解することなしには共存しえないからである。本講義では、地域研究の基本的概念、伝統的および新たな接近方法と理論を、アジア途上国・地域の事例を用いて考察する。従来、地域研究は、国民国家を単位として、歴史、文化、言語, 社会、政冶など、学際的領域からその固有性をとらえてきたが、今日では、開発、ガバナンス、民主化、消費生活といった面の普遍化の一方で、文明、地域、民族、複合社会、サブカルチャーなど、一国の国境にこだわらない地域枠、固有性と融合性で全体像をとらえる新たな接近法が編み出されている。
学修目標 1 新しい地域研究への総合的方法論を学ぶ
2 伝統的、学際的アプローチとその問題点を学ぶ
3 地域概念、「地域」の切り取り「世界観」、フィールドワーク(臨地研究)、ネットワークの重要性
4 地域の独自性と多様性、多面性
5 discipline,globalizationとの接合と融合を
6 アジア地域の事例研究文献・論文を読む
授業計画 1 新しい総合的地域研究
2 伝統的(国民国家)、学際的アプローチの問題点(戦略性、功利性、情報知識)
3 方法としての地域研究 特定「地域」概念、「世界観」、フィールドワーク、ネットワーク
4 地域研究者の視座、他者性の問題点
5 地域とdiscipline, 政策、globalizationとの接合と融合
6−14まで 地域研究の方法論とアジア地域事例研究の文献を読み、報告する
評価方法 報告と事例研究のterm paper
テキスト 立本成文『地域研究の問題と方法』京都大学学術出版会 1996年
濱下/辛島編「地域史とはなにか」(地域の世界史 全12巻、)山川出版
学術雑誌『地域研究』(JCAS)
そのほか、学生の研究対象地域の文献
その他