00504 宗教に見る人間の尊厳4
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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寺尾 寿芳 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 現代日本社会を生きる教会 |
授業概要 | 現代日本においてカトリック教会は「小さな」存在である。しかしそこでは、人生の苦しみに真摯に向き合い、またそれを乗り越えていこうとする試みがなされており、「人間の尊厳」という点で無視できない「大きな」意義が読み取れる。社会哲学的な視点を導入しつつ新しい教会論を模索する一司祭の思想を学ぶなかで、「人間の尊厳」の宗教的探求を具体的に知る。授業中に扱う話題はカトリック教会に関わるものだが、カトリック信仰の持ち主でなくとも十分理解でき、かつ現代社会や自己の人生を考える際に有益な講義となるよう心がける。「布教」では決してないので、安心して受講してほしい。 |
学修目標 | 1.より良い社会の実現を求める伝統宗教の現状と可能性を認識する。 2.既存の宗教世界とのあいだでどのような協働が可能か、主体的に考える態度を身につける。 |
授業計画 | 1. オリエンテーション 2〜3. ゆきづまった日本の教会 4. 世界内・歴史内での神との出会い 5〜6. 他人とコンパッション(1)——「他」との出会い 7〜8. 他人とコンパッション(2)——コンパッション 9. 日本的メカニズム 10. 救いのための教会基礎論 11〜13. 境界の上に立つ教会と異人および妖怪 14. まとめ 15. 定期試験 |
評価方法 | 平常点(30%)、試験(形式未定、70%)による総合評価。なお欠席数が授業予定総時数の三分の一を超える場合、欠席過多のため失格となるので注意すること。 |
テキスト | 教科書として、中川明『妖怪の棲む教会——ナイスを越え教会の明日を求めて』(夢想庵、2002年)を使用する。毎回必ず持参すること。 |
その他 | 授業計画に関しては、受講者数、受講生の関心、進捗状況等により若干変更する場合がある。評価方法に関しても、諸状況を考慮し配点比重等を変更する可能性がある。なお、本講義においては主体的なノートテイキングが必須である。また受講者が高校履修程度の日本史・世界史・公民(倫理)の知識をすでに持っているという前提で講義を進める。講義中のパソコン使用を禁止する。 |