00506 宗教に見る人間の尊厳6
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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山田 望 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 文明と宗教 |
授業概要 | 本講義では「人間の尊厳」を宗教の視点から考察する。そのために、キリスト教を初めとするさまざまな宗教思想や宗教的実践のなかに見出される人間理解、すなわち、人間とは何か、人間の生の意味とは何かといった根本問題について学び、絶対者ないし究極的存在との関わりにおいて、他者との関わりにおいて、また自己との関わりにおいて生きる人間のあり方とはいかなるものであるかを考察する。 |
学修目標 | 古代以来、現代の世界情勢においても、国際紛争や戦争に、経済的、社会的諸問題のみならず、文化や宗教の相違、すなわち文明間の齟齬や緊張関係が深く関わってきた。宗教は、文明の諸特徴の中でも最も顕著にかつ具体的にその文明の独自性や個性を体現するものである。この講義では、諸文明における宗教の役割や機能を明らかにしつつ、古代以来の宗教的世界観、人間観の変遷を通して宗教的生の諸相を浮き彫りにしたい。毎回授業冒頭で示される「設問」は、その回の授業内容と密接に関わるものであるが、その「設問」に自分の言葉で充分な説明ができるようになることが、本講義の当面の学修目標である。 |
授業計画 | 1)イントロダクション:文明の基本構造 2)メソポタミア文明と宗教 3)エジプト文明と再生・復活 4)ペルシャ文明とゾロアスター教 5)ギリシャ文明と神話 6)ローマ文明とキリスト教 7)東西キリスト教文明の発展 8)イスラーム文明とイスラーム教 9)アジア諸文明と宗教 10)シュペングラーの西洋文明批判 11)トインビーの歴史観と文明観 12)ハンチントンの現代文明論 13)ハンチントンの問題点と課題 14)総括 |
評価方法 | 出席状況(30%)と定期試験(70%)の結果により総合的に判断する。 |
テキスト | 毎回プリントを配布する。 |
その他 |