他の科目との関連 |
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履修対象学科 |
全 |
副題 |
欧州のユダヤ難民問題と日本の対応 |
授業概要 |
日本人には馴染みの薄い西欧文明と反ユダヤ主義(アンティ・セミティズム)問題についての基礎知識を学びつつ、西欧近代化の過程で起きたホロコーストに至る反ユダヤ主義の流れと欧州ユダヤ難民の発生について国際政治史のなかで理解を深める。また、20世紀初頭に日本自身が近代化を遂げ次第に欧米列強の仲間入りを果たしていく過程で、米国に渡った日本人が直面した排日運動の高まりへの対策として、日本が国際連盟で掲げた人種平等の外交理念についても理解する。このような背景を踏まえつつ、日本がナチズムの反ユダヤ政策にはどのように対処したのかを学び、杉原千畝、小辻節三他、個人としての日本人たちが人道的立場から欧州ユダヤ人難民の救済に対してとった行動の背景について考える。 |
学修目標 |
西欧社会が抱える反ユダヤ主義問題についての歴史的理解を深める。19世紀末から20世紀にかけて差別される側におかれた欧州のユダヤ人、米国の日本人について各々の政治・経済的背景を理解する。ホロコースト下で発生した欧州ユダヤ難民について考え、日独枢軸関係にありながら日本政府がユダヤ人問題に対してとった平等原則と、日本人たちがとったユダヤ難民救済の勇気ある行動について学び考える。現在のパレスチナ問題、あるいは欧州で起きている移民問題を考える視点を養う。 |
授業計画 |
「授業概要」に沿って主要テーマごとに3〜4回に分けて扱う。 |
評価方法 |
学期末試験を実施する。 |
テキスト |
テキストは特に指定しない。 |
その他 |
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