06542 人間と機械2,3
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選必 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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大野 波矢登 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 心と人工知能の哲学 |
授業概要 | コンピュータは心をもつことができるか?もしできるとしたら、それはどのような機械か?知的な機械を作ろうとする人々は、こうした問題の前に立たされてきました。人間の多様な知的(あるいは心的)活動の中には機械によって実現不可能なことがいくつもあるように思われます。しかし、本当にそう考えてよいでしょうか。実現不可能であると漠然と考えている活動の多くは、その原理的な仕組みがいまだ科学によって解明されていないものでもあります。それならば、人工的に作られた機械を通して人間を観察することは、人間とは何かを知るためのひとつの有効なアプローチになりうるかもしれません。このような観点から、この講義では人工知能に関わる哲学的問題を考察していきます。 |
学修目標 | (1)心や知能、知識に関する(近代ヨーロッパの)哲学者たちの見解について理解すること。 (2)現代の人工知能研究が前提している知能観や人間観を理解し、批判的視点から検討すること。 (3)J.サールやH.ドレイファスといった哲学者たちの人工知能批判を理解し、検討すること。 (4)人工知能研究における古典的計算主義とコネクショニズムのアプローチの違いを哲学的視点から検討すること。 (5)機械との比較を通して、「心とは何か」「心はどこにあるか」といった問題について哲学的考察を深めること。 |
授業計画 | 以下の話題を順次取り上げていきます。 (1)機械は考えることができるか (2、3)近代哲学における知能観(デカルトの心身二元論とホッブズの唯物論) (4)古典的計算主義とAIの歴史 (5、6)チューリング・マシンによる計算 (7)哲学的人工知能批判1(「サールの中国語の部屋」、思考のシミュレーションと本物の思考は区別できるか) (8)哲学的人工知能批判2(ドレイファスのAI批判、人間とコンピュータの情報処理の違い) (9)フレーム問題とは何か (10〜12)機械の思考と脳の思考はどこが違うか、コネクショニズムとは何か (13、14)心はどこにあるか(脳・身体・環境が作り出す「こころ」とはどのようなものか) (15)学期末レポート |
評価方法 | 授業時に書いてもらう小レポート(30%)と学期末レポート(70%)によって成績評価を行ないます。 |
テキスト | 特に使用しません。 |
その他 | 参考文献として、ティム・クレイン『心は機械で作れるか』(土屋賢二監訳)勁草書房、2001年。 |