南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
丸山 雅夫
他の科目との関連
履修対象学科
副題 メディアリテラシーの理論と実践
授業概要  名古屋テレビの役員、社員が毎回講師となり、マルチメディア、デジタル時代における地上波テレビの現状や問題点、特にテレビ報道のあり方について体系的に講義する。またテレビ報道の仕組み、番組の作り方を深く理解するため、学外授業を数多く設定し、名古屋テレビ社内で放送記者やカメラマン、アナウンサーの仕事などを自ら体験し、テレビ制作のノウハウを実践的に学ぶ。さらに名古屋テレビの番組に出演する著名ジャーナリストによる「事件報道」についての特別授業も予定する。
学修目標 1)テレビの現状、問題点、テレビ報道の基礎知識の習得
2)テレビ報道の基本的実務の習得
3)1,2によるメディアリテラシー(テレビを主体としたマス・メディアを主体的、批判的に読み解く能力)向上
授業計画 ①9・23
この授業のねらいとデジタル時代のテレビ編成 
  担当:編成制作局編成部長 野崎久也
②9・30
 報道概論 
—放送人、報道人の自覚と使命とは
—憲法が保障する報道の自由とは(公共の福祉との関係)
—テレビ報道の影響力とは、放送責任を考える
—ジャーナリストに必要な資質とは
—ジャーナリズムの役割とは
 担当:報道局ニュース情報センター長 伊藤貴宣
③10・7
テレビと技術 (11:30〜13:00 名古屋テレビにて)
  —放送技術の仕事、スタジオ、マスター等見学
 担当:技術局映像技術部 喜多利樹
④10.14
人権を考える
—人権に配慮した報道とは
—報道被害とは(メディアスクラムを考える)
—名誉毀損とプライバシーの侵害を考えるなど 
 担当:報道局ニュース情報センター長 伊藤貴宣
⑤10・21
放送倫理とコンプライアンス 
—放送法とは
—過去の事例から得た教訓
—当社の取り組み(番組制作マニュアル、制作体制など)
—裁判員制度と報道を考える
担当:報道局局次長 早川健一
⑥10・28
アナウンサーの仕事  —アナウンサー、キャスターの役割と責任
担当:編成制作局アナウンス部副部長 星恭博 
       ⑦11・4
 「どですか!」と「UP!」の現場  
     —「どですか!」「UP!」の現状と問題点
   担当:報道局ニュース情報センター副部長 谷口公平
:報道局ニュース情報センター長 伊藤貴宣
⑧11・11
事件報道の功罪
—何故、事件報道が必要か
—事件報道の使命とは
—事件報道が社会を動かす
担当:報道局ニュース情報センター長 伊藤貴宣
⑨11・18
 技術実習(13:00〜14:30 名古屋テレビにて) 
—カメラマン、編集、アナウンサーなど希望別で実習 
担当:技術局映像技術部 喜多利樹
         編成制作局アナウンス部副部長 星恭博 ほか 
⑩11・25
災害報道の現状
—災害報道の使命を考える、災害報道の取り組み
—東海地震、東南海・南海地震に備えて
—緊急地震速報とは、国民保護法の活動について
担当:報道局ニュース情報センターセンター長補佐 五十嵐信裕
⑪12・2
  11.ドキュメンタリー制作の現場
—ドキュメンタリーとは
—ドキュメンタリー制作の過程
—ドキュメンタリーに対する当社の取り組み
担当:報道局局次長 早川健一
⑫〜⑬12・9
記者現場研修(15:00〜19:00 名古屋テレビにて2週分) 
—報道局の一日、記者クラブとは
—原稿作成実務
—報道局機器の説明
—(夕ワイド制作現場研修)  
 担当:報道局局次長 早川健一
⑭1・13
14.「授業のまとめ」—Q&A、テレビへの提言   
  担当:各講師ほか
評価方法 講義担当者とコーディネーターの合議により出題される問題に論述式に答える定期試験(50分、100%)。
テキスト 特にテキストは使用しない。必要に応じて参考資料としてプリント類を配布予定。
その他 授業中に設定される質疑応答については積極的に参加すること。また名古屋テレビ制作の報道情報番組については日常的に視聴しておくとともに、視聴覚ライブラリーにビデオが用意される場合は、講義日までに視聴しておくこと。10の技術実習は希望職種をあらかじめ申請し、職種別に分かれて研修する。実習を含む授業なので、登録は80名を上限とする。