06556 文化と情報6
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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永井 英治 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | アーカイブズ学入門 |
授業概要 | 組織において業務を遂行するために作成された文書を、本来の役割を終えてからも保管し、利用できるようにすること。これがアーカイブズの趣旨である。アーカイブズの思想を導入しなかった近代日本は、多くの資料を廃棄してきたし、残念ながら、今日でも同じような傾向は続いている。しかし、少しずつではあるが、アーカイブズの重要性が認識されるようになってきた。この授業では、現在進行形といえるアーカイブズの現状と課題を紹介しながら、アーカイブズが必要であることについての認識を得ていきたい。 |
学修目標 | 1.未だ揺籃期にある日本のアーカイブズの現状と課題を理解する。 2.研究上の要請にとどまらない、社会におけるアーカイブズの重要性を認識する。 |
授業計画 | 1.日本のアーカイブズの現状 2.近代アーカイブズの非・導入 3.歴史研究者と公文書館運動 4.前近代史料の残存と近現代史料の消滅 5.アーキビストの自立—歴史研究者との「離別」 6.アーカイブズから文書管理への進出—保存以前に目を向けるアーカイブズ 7.大学アーカイブズ—大学史編纂から大学史料保存、アーカイブズ機能の獲得 8.アーカイブズの多様性と汎用性—国際標準と設置母体の個性 9.アーカイブズという文化—記録を残す社会、記録を抹消する社会 10.アーキビストの課題—評価選別という難問 11.アーカイブズの転回—展示、デジタル化、アーカイブズへの理解 12.アーカイブズという視点—過去に探る「アーカイブズ」 13.社会の中のアーカイブズ—アーカイブズの公共性と個人情報 14.アーカイブズ学の課題 |
評価方法 | 出席が20%、試験が80% |
テキスト | とくになし。 【そ の 他】アーカイブズは、図書館、博物館との親近性が強いので、これらの機関に興味を持つ人に資する授業としたい。 |
その他 |