07107 哲学B2
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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星 揚一郎 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | ハイデガーを読む |
授業概要 | ドイツの哲学者マルティン・ハイデガー(1889—1976)は、「在る」ということの意味を問いました。この講義では、本物の哲学を味わっていただくために、二十世紀哲学の最高峰のひとつである『存在と時間』を読むことでハイデガーと対話しつつ、認知科学や精神医学への影響関係も視野に入れて、みなさんの関心と結び付けてまいります。同時に、プラトン、アリストテレス、デカルト、ニーチェ、フッサール、アドルノ、フーコーといった幅広い哲学者も、ハイデガーを批判的に理解するために紹介します。できるだけ平易な言葉と例で解説していくつもりです。 |
学修目標 | ハイデガーの思想を自家薬篭中のものとしたうえで、自ら問題を立てて、レポートを作成することを目標とします(大学生に必要なレポートの書き方も伝授します)。 |
授業計画 | (かりに『存在と時間』の目次のなかから、章のタイトルを拾っておきます。みなさんが、理解しやすいように、工夫して構成します。ご了承ください。) 1、存在問題の必然性、構造、および優位 2、存在問題を仕上げるときの二重の課題 根本的探求の方法とその構図 3、現存在の予備的な基礎分析 4、現存在の根本機構としての世界内存在一般 5、世界の世界性 6、共存在および自己存在としての世界内存在 「世人」 7、内存在そのもの 8、現存在の存在としての気遣い 9、現存在の可能的な全体存在と、死へとかかわる存在 10、本来的な存在しうることの現存在にふさわしい証しと、決意性 11、気遣いの存在論的な意味としての時間性 12、時間性と日常性 13、時間性と歴史性 14、時間性と、通俗的な時間概念の根拠としての時間内部性 15、レポート作成・提出 |
評価方法 | 授業に常識的な姿勢で参加された方にだけ評価を出します。そのうえで、授業中の姿勢・レポート(20パーセント)と期末のレポート(80パーセント)を総合的に評価します。 |
テキスト | なし(希望者のみ、各自、ハイデガー『存在と時間』中央クラッシックスなど、テキストをお求めください。) |
その他 |