南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
西江 清高
他の科目との関連
履修対象学科
副題 中国における古代史学の発展
授業概要  初期王朝(「夏」・殷・周王朝)時代から中華帝国の成立にいたる「中国」の歴史を、主として文化史的側面から概説する。長らく「中国」人にとっての正統な古代史とされてきた前漢時代の『史記』に代表される歴史記述を、今日の歴史研究、考古学研究の成果を踏まえて再検討していく。そのことを通じて、「正統」とされる歴史観がもつ一元的な見方の限界を知り、多元的な視点の必要性について考えたい。なお、近年における考古学の発掘調査についてもあわせて紹介していく。
学修目標 歴史を語ることと、人々が歴史的アイデンティティを求める志向との関係について、「古代」という観念の変遷から学ぶ。
授業計画 1〜2. 「中国」の成立と「古代」への意識の芽生え
3〜5. 儒教と金石学(古代、中世、近代)
6〜8. 金石学と近代考古学の出合い
9〜11. 20世紀における中国初期王朝の探索
12〜14. 多元的中国文明論
15. 定期試験
評価方法 平常点10%、定期試験90%により評価する。
テキスト 必要に応じてプリントを配布する。
参考書:『図説 中国文明史(1)〜(10)』創元社、2006〜2007年
その他