南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
大橋真砂子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 暦で読み解く西洋史
授業概要  古代から近世・近代に至るまでの西洋世界における暦や紀年法の変遷を概観する。
 各月の日数や「西暦」など、現在われわれが日常的に使っている暦慣習のうちのいくつかは、西洋を起源とするものである。古代における政治や迷信、キリスト教の祝日にまつわる計算などが背景となっているこれらの暦慣習は、現代の欧米社会でもその成り立ちが忘れられがちである。この講義では、こうした「時」にまつわる文化を切り口として、西洋史の大きな流れを説明する。
学修目標  西洋の歴史に関して、基本的な事項についての知識を深めると同時に、「時」をめぐる制度や習慣についての学習を通して、現代社会とは異なった仕方で物事を見ていた古代や中世のひとびとの考え方についても学ぶ。
授業計画 1. イントロダクション
2. 古代ローマの暦
3. 古代ローマにおける「年」
4. ユダヤ・キリスト教的歴史観
5. クリスマスとイースター
6. 太陰太陽暦
7. 復活祭と紀年法(1)
8. 復活祭と紀年法(2)
9. 中世における「年始」の問題
10. 教会暦と聖人崇敬
11. 修道院と時間の管理
12. 機械時計とその影響
13. グレゴリオ暦改革
14. 近代における時間観の変容
評価方法 定期試験により評価する。
テキスト テキストは使用せず、適宜プリントを配布する。
その他