南山大学

 
指定
期間
夏期後半
単位
年次
2〜4
担当者
水谷 長志
他の科目との関連
履修対象学科
副題 知識のあり様とあり処の過去・現在・未来
授業概要 人類の知識のあり様とあり処が、古代から始まり中世〜近代を経て現在に至るまでどのような変遷をたどったかを、特にそこに関わった先人の叡智、工夫、挑戦に注目し、専門職能人としての図書館員の形成を史的に踏まえて、図書館員であることの今日的課題を考える。あわせて、図書館を越えて、知識保存・伝達の機能を果たしてきたミュージアム、アーカイブについても知見を及ぼし、インターネットにおいて進行する三者融合の動きを紹介しながら、未来の情報・メディアの変容と課題について考える。
学修目標 1. 歴史の中で知識のあり様とあり処がどのように変遷したかのアウトラインを学ぶ
2. 現代の図書館と図書館人もまた歴史的産物であることを理解する
3. 図書館とならんで知識の保存・伝達に寄与してきた機能であるミュージアム、アーカイブについての理解を深める
授業計画 1. 知識と情報の始まり:文字の発生と本の成り立ち
2. 古代の図書館−アレキサンドリアの図書館を中心に
3. 図書と図書館の中世
4. グーテンベルクがもたらしたもの
5. 近代化する西洋の図書館と図書館人の試み[1]ゲスナーの夢
6. 近代化する西洋の図書館と図書館人の試み[2]大英博物館のパニッツィ
7. アメリカの図書館と図書館人の試み:デューイとカーネギー
8. ドキュメンテーション活動から国際協力へ:オトレとラ・フォンテーヌの夢
9. 日本の図書館の近代[1]江戸以前の日本の図書と図書館
10. 日本の図書館の近代[2]湯島聖堂から帝国図書館へ
11. 国立国会図書館の誕生と戦後の図書館の変容
12. 「館」の壁を越えて[1]MLAという枠組み(Museum, Library, Archives)
13. 「館」の壁を越えて[2]インターネット、何をもたらし何をかえるのか
14. 定期試験
評価方法 定期試験が50%、レポートが30%、出欠が20%
テキスト 『図書館文化史』(図書館情報学の基礎・11) 水谷長志著 勉誠出版 2003
ほかに随時、年表など参考プリントを配布
その他