22486 知識と社会
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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服部 裕幸 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 社会的認識論入門 |
授業概要 | 伝統的な認識論においては知識は個々の人間がもつものと考えられているが、知識というものはその本性上、社会的なものである。したがって、たとえば、知識を一人の人の脳やコンピュータの中だけに見出そうという試みには無理がある。このような立場から出てきたものに、いわゆる「社会的認識論」と呼ばれるものがある。本講義では、その誕生の歴史や問題意識を含めて、広い視野で、社会的認識論を概観したい。 |
学修目標 | 第一の目標は、知識の問題がかならず真理や実在との関連で考えられているということに気付くことである。第二の目標は、知識の存在と様態が社会と本質的に結び付いているという事実に思いいたることである。 |
授業計画 | 以下のようなトピックを順次取り上げて、それぞれに焦点を当てて講義を進めていく予定です。 個人レベルで認識を考える 1 デカルトの認識論の構想 2 ロックの認識論の構想 3 カントの認識論 社会的レベルで認識を考える 4 ポッパーの科学方法論 5 クーンのパラダイム論 6 クーン以後の科学論 認識論は科学になるのか、それともならないのか 7.自然化された認識論について |
評価方法 | 学期末に行なわれる筆記試験の成績によって評価します。 |
テキスト | 教科書は使用しない。講義の中で適宜、参考書を紹介するつもりです。 |
その他 |