南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
2〜4
担当者
中野 智章
他の科目との関連
他学科履修
副題 西アジア考古学への招待
授業概要  人類文化の主要な発生地の1つである西アジアは、様々な発掘調査が試みられる一方でその方法論が絶えず議論され、考古学的研究の進展がいち早く図られた地域でもあった。本授業では、文化を読み解く際に取り扱う考古学的課題の数々を紹介し、あわせて我が国の研究者による調査研究の現状と課題についてふれる所存である。
学修目標  日本考古学の発展に大きな影響を与えた西アジア考古学の方法論や現状にふれる中で、考古学に対する知識や視野を広げると共に、人類文化を解明する一手段としての考古学のあり方や未来について学ぶことを目標とする。
授業計画 1.  イントロダクション:西アジアとはどのような地域か
2.  石器が語る社会:人類学博物館所蔵の石器資料から
3.  多種多様な土器:パレスティナ土器研究の方法論
4.  農耕と牧畜:牛と羊が果たした役割
5−6.宗教の誕生:地域による神像と神殿建築のちがい
7−8.墓制の発展:墓から何を読み取るか
9.  交易とネットワーク:ワインからラピスラズリまで
10−11.都市の発生:チャイルドからウルク・ワールドシステムへ
12−13.モニュメントの構築:ジッグラトとピラミッド
14.  まとめ:日本における西アジア考古学研究の現状と課題
15.  定期試験(筆記試験)
評価方法  平常点(30%)と筆記試験(70%)の双方で評価する。初回に授業の進め方や評価方法等についてオリエンテーションを行うので、受講者は必ず出席のこと。
テキスト  取り扱う地域や時代は多岐にわたるので、適宜参考文献を紹介し、プリントを配布する。
その他  講義では、デジタルカメラ画像やビデオ、DVDなど各種視聴覚教材も用いて、受講者の理解を助けるよう配慮する。