南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
西江 清高
他の科目との関連
他学科履修
副題  中国初期王朝の考古学
授業概要  「中国」的世界の形成を方向づけたのは、黄河中流域における初期王朝(「夏」・殷・周王朝)の出現であった。では、初期王朝の出現とは如何なる歴史的プロセスであったのか。しばしば国家の出現と同義に論じられてきたこの問題について、本講義では、考古学的な事実を一つ一つ積み上げることで考察していく。まずはじめに、新石器時代に発達した地域的社会と、初期王朝時代に生まれた新しい社会との質的な違いを明らかにし、つづいて、黄河中流域において地域集団が統合される過程を具体的に跡づけてみたい。「中国」的世界の原点について考えることで、人類史的な問題の一つに近づくことが本講義の目標である。
学修目標 中国大陸の事例を通じて、国家形成についての考古学上の理論を学ぶ。
授業計画 1〜3.新石器時代末の地域的社会
4〜7.「中原」における初期王朝の出現
8〜9.「中原」とは何か
10〜13.初期王朝の社会と文化
14.  「中国」的世界の成り立ち
15.  定期試験
評価方法  平常点10%、定期試験90%により評価する。
テキスト  必要に応じてプリントを配付する。
 参考文献:松丸道雄他編『世界歴史大系中国史1』山川出版社、2003年
      岡村秀典『中国文明 農業と礼制の考古学』京都大学学術出版会、2008年
その他