南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
加藤 隆雄
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要  社会学の古典的理論をふまえつつ、社会学的視点とは何かを説明したうえで、(1)子どもの社会化,(2)逸脱と非行、(3)学校教育の社会的機能、(4)階層文化と文化的再生産を具体的テーマとして取りあげ、諸理論を概説していく。
学修目標 1.社会学的な「社会」の捉え方を理解する。
2.フロイトやミードの「自己」「社会化」の理論を理解する。
3.社会化が社会において果たす役割を考察する。
4.逸脱と社会化の関係について理解する。
5.学校教育が社会において果たす機能を考察する。
6.社会移動と学校教育との関係について理解する。
7.文化的再生産論について理解し、現代の格差社会のメカニズムを考察する。
授業計画 1.社会学という視点  外在としての社会/拘束としての社会/システム/構造
2.社会化の理論(1) 近代社会と社会化 機械的連帯と有機的連帯/アノミー/方法的社会化/集合
                     表象/マナ
3.社会化の理論(2) 自我・他者・規範 主我と客我/他者の役割取得/playからgameへ/一般化さ
                     れた他者
4.社会化の理論(3) 自我・規範・欲望 性的発達/エディプス・コンプレックス/無意識/エス
5.社会化の理論(4) パーソナリティと社会  社会統制/AGIL図式/社会的性格/内面指向と他者
                        指向/権威主義的パーソナリティ
6.逸脱の理論(1) 非行の社会学理論  シカゴ学派/サブカルチャー/社会的絆/中和・漂流理論
7.逸脱の理論(2) 社会問題の構築主義 ラベリング/『アウトサイダーズ』/クレイム/ドメイン
                     拡張/医療化
8.社会階層と不平等           コールマン・レポート/ヘッドスタート計画/メリトクラ
                     シー
9.階層・社会移動・教育         社会移動/パス解析/職業威信スコア/SSM調査/庇護移
                     動と競争移動
10.学校の社会的機能           選別と配分/クーリングアウト/トラッキング/ヒドゥ
                     ン・カリキュラム
11.階層文化と文化的再生産論(1)    社会化価値/対応理論/精密コードと限定コード
12.階層文化と文化的再生産論(2)    文化資本/ハビトゥス/再生産/転化/象徴権力
13.階層文化と文化的再生産論(3)    労働者階級文化/ジェンダー文化/ヘゲモニー/cultural
                     studies
14.階層文化と文化的再生産論(4)    まとめ
15.定期試験
評価方法 出席10%、定期試験90%により評価する。
テキスト 特に用いない。参考書は講義時に指示。
その他