南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
林 雅代
他の科目との関連 「教育社会史」を履修済みであることが望ましい。
他学科履修
副題 近代日本における「子ども」の制度化
授業概要 現在の私たちが抱えるさまざまな子どもの問題の背景には、「子ども」を「大人」とは異なる存在としてとらえ、扱うような社会的制度がある。この授業では、「子ども」が社会的・歴史的構築物であるという観点から、「子ども」をとりまく社会的制度がどのように形成され、どのような「子ども」を作りあげてきたのかについて、日本の近代化過程を問い直していく。
学修目標 「子ども」を取り巻くさまざまな問題を、個人化・心理化するような見方を相対化し、より広い視座から見られるようになることを目指す。また、そのような視座に立って書かれた文献を読み取る力も養う。
授業計画 授業計画はおおよそ以下のとおりであるが、受講者の状況等に鑑み、授業初回に詳細を説明する。
(1)イントロダクション
(2)〜(5)取り上げるトピックに関する概要の説明
(6)〜(13)文献講読
(14)まとめ
(15)最終レポートの作成と提出
以下に挙げる大きく分けて2つのテーマから、受講者の興味関心も取り入れながら、いくつかのトピックを取り上げ、授業の最初の数回ではトピックに関する講義を行う。その後は、トピックに関連する文献の講読をおこなう。受講者は、文献に基づき、プレゼンテーションやディスカッションを行う。最終的には、紹介された文献などを用いて、各自の問題関心に沿ったレポートを作成する。
1.「子ども」と社会制度:児童労働、義務教育、児童保護、児童心理など
2.「子ども」と文化:子どもの読み物、子どもの遊び・娯楽、児童衛生、児童向けの生活環境など
評価方法 出席状況(30%)、授業への参加度(40%)、最終レポート(30%)により評価する。
テキスト 講義関連の資料を配布する。また、講読文献については、コピーを配布し、実費を徴収する(1,000円程度)。
その他