23556 臨床心理学
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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長谷川 雅雄 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | クライエントに対する理解と援助 |
授業概要 | 臨床心理学は、心理的苦痛や危機に直面している人に対して、心理的援助を行なうための実学である。したがってクライエントの複雑な心理をいかに理解していくかという精神病理学的側面と、その理解に基づいてどのように援助を行なうのかという心理療法的側面との二つを基本的枠組みとしている。本年度は、青年期の臨床で重視される「対人恐怖」を取りあげ、上記の二側面にわたって、詳しく述べる。 |
学修目標 | 「対人恐怖」という青年期にみられる特定の病態についての臨床の実際を知ることを通して、臨床心理学の上記二側面の理解を深めることが目標の第一であるが、これに加えて、「対人恐怖」が誰しも経験する「対人不安」や「対人緊張」の強まった状態であることから、健常の対人心理についての認識を広げることも目標となる。 |
授業計画 | 「対人恐怖」というノイローゼについて概説したあとで、大学生に多く見られる「軽症対人恐怖」について詳しく述べる。この際、具体例をあげながら、対象理解と援助の実際について、ポイントとなることを説明し、続いて「対人不安」や「対人緊張」といった健常の心理との関連について考えていく。 講義形式で進めていくが、時間の許す範囲で討論の機会を持ちたいと思っている。 第1回: 対人不安と対人恐怖 第2〜3回:対人恐怖の臨床的特徴 第4〜5回:「軽症対人恐怖」とは 第6〜10回:「軽症対人恐怖」の心理的援助の実際 第11〜14回:対人不安および対人恐怖の文化精神医学 第15回: 定期試験 |
評価方法 | 定期試験(7割)および出欠席(3割)によって評価する。 |
テキスト | 教科書は用いない。必要に応じ資料を配布する。 |
その他 |