南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
川m 勝
他の科目との関連
他学科履修
副題 江戸時代初期から現在に至る日本の経済の足跡
授業概要  「歴史とは現在と過去との対話である」。「過去は、現在の光に照らして始めて私たちに理解出来るものであり、過去の光に照らしては始めて私たちは現在をよく理解することが出来るものである」。(E.H.カー)
 この名言を先ず噛み締めて、講義に臨んでほしい。
 いまの経済の動きを理解するためには、私たちがいまいる社会が、どのような流れの中に位置しているのかを知ることが大事である。
 江戸時代初期より約400年、私たちは、いまどのような地点にいるのか。今年度は、下記の最新テキストを用いて、この間の経済の特徴的な場面を取り上げながら、長期的視点に立って、この問題に迫る糸口を考えてみよう。
学修目標 1.経済の歴史の意味を考える。
2.経済史の方法を理解する。
3.現在の問題を見る視点を考える。
授業計画  テキストの目次(1〜15)にほぼ従うが、時として、数項目を纏めたり、順番を入れ替えて、13回にわたって講義する予定である。
 0.「歴史」とは何か——オリエンテーション
 15.日本型経済システムのゆくえ
 1.日本経済の発展の長期的概観—世界との比較—
 2.江戸時代の経済と社会
 3.近世から近代へ—幕末開港と明治維新—
 4.近代経済成長
 5.近代化の進展と伝統的要素
 6.産業革命
 7.戦間期における長期不況とその克服
 8.戦間期の産業と企業
 9.工業化の担い手—企業組織と企業家—
 10.戦前日本の技術発展
 11.戦時統制経済と戦後改革
 12.高度経済成長
 13.バブルから構造改革へ
 14.技術革新と労働の変化
評価方法 授業時間内のレポート、定期試験による。
テキスト 宮本又郎『新版 日本経済史』放送大学教育振興会、2008年
参考文献については、適宜、講義で示す。
その他 初回より、講義には、テキストとノートを持参すること。
講義時間中の質問は大いに歓迎するが、私語をする者は退出してもらう。