41522 英米文学特殊研究(小説)A1
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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有為楠 泉 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 20世紀のイギリス女性作家たち |
授業概要 | 19世紀末から20世紀半ばにかけてのイギリスでは、女性参政権運動や二つの大戦という時代状況とからんで女性作家たちの活動にめざましいものがあった。授業では、この時期に台頭した群小作家の活動の紹介から始めて、R. West, V. Woolf, D. Richardson, I. Murdochらに見られる大戦前後の女性作家としてのアイデンティティ確立の時代をたどり、さらにその後の世代であるM. SparkやM. Drabbleら新たな生き方を模索する女性作家たちの活動を概観する。 |
学修目標 | 「大戦」と「女性文学」をキーワードに、歴史的社会的脈絡の中から前景化する国家・家族・ジェンダーの諸問題について考察し、文学と時代の深いつながりを把握できるようにする。 |
授業計画 | 1.序論 2.女性参政権運動の高まり、群小作家の台頭 3.第一次大戦と女性の社会参加、そして文学 4.大戦と小説 レベッカ・ウエスト『戦士の帰還』 5. 〃 ヴァージニア・ウルフ『ジェイコブの部屋』 6. 〃 ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』 7.自己に向かう ドロシー・リチャードソン『尖った屋根』 8. 〃 ドロシー・リチャードソン『遍歴』 9.性を超えて ヴァージニア・ウルフ『オーランド』 10.戦間期の作家たち 11.怒れる若者たち アイリス・マードック『網の下』 12.戦争と宗教と ミュリエル・スパーク『ミス・ジーン・ブロディの青春』 13.新しい生き方を求めて マーガレット・ドラブル『ひき臼』 14.まとめ 15.定期試験 |
評価方法 | 学期末の論述的テストが80%、授業時のテーマに関わるアンケート(随時)が20%。 |
テキスト | 最初の授業で指示する。プリントの配布もある。 |
その他 |