他の科目との関連 |
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他学科履修 |
可 |
副題 |
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授業概要 |
オノレ・ド・バルザックの短編『グランド・ブルテーシュ』(1831)を精読し、フランス十九世紀小説の特徴について広く考察する。 |
学修目標 |
同時代の社会を総体的に描く写実主義小説の手法を確立したバルザックはフランス近代文学の歴史において決定的な役割を果たした。単なるエンターテイメントではなく、歴史や哲学に伍して社会や人間のあり方を分析する小説を書くという途方もない野心を持ったこの作家の作品の魅力について、またそれが十九世紀のフランスの小説に与えた影響についてテキストの読解を通じて考えていく。 |
授業計画 |
上述のバルザック『グランド・ブルテーシュ』の訳読を行い、文体や表現、内容について考察する。『グランド・ブルテーシュ』は地方の貴族の館を舞台にした短編で、ミステリー的要素も含み、スリリングな緊張感のある作品で、ストーリーテラーとしてのバルザックの魅力がいかんなく発揮されている。まず何よりも文学作品の面白さを味わっていきたい。 |
評価方法 |
授業中における発表(訳)(20%)ならびに定期試験(80%) |
テキスト |
教室でプリントを配布 |
その他 |
訳読を中心とする授業なので、受講生はテキストを必ず予習してくることが要求される。 |