45681 ベトナム文化研究
|
選 |
|
春学期 |
|
2 |
|
3・4 |
|
宮沢 千尋 |
他の科目との関連 | ベトナム社会研究と併せて履修することが望ましい |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
授業概要 | ベトナムは東南アジアの華人社会を除けば最南端の文化圏であり、儒教、仏教など、日本と共通する要素も多い(箸を使って食事することも含めて)。しかし、紀元前二世紀から千年間、中国の支配下にあり、その後も中国王朝の侵略を受け、さらに19世紀からは100年間、フランスの植民地下にあった。アメリカとの戦争が15年も続いたことは言うまでもない。島嶼部東南アジアとも共通する文化を持ちながら、中国、フランス、アメリカなど多くの他文化の影響も濃厚で、伝統を維持しながらもダイナミックに変わっているベトナム文化を歴史的に見ていきたい。 |
学修目標 | 東アジアと東南アジアの中間に位置するベトナムのユニークな文化・社会をつかむ。ベトナム戦争にもふれる。 |
授業計画 | 1.ベトナムの生態的特殊性(東南アジアの「辺境」) 2.「東南アジア的ベトナム」と「脱中国化のための中国化」) 3.「複数のベトナム」(大越とチャンパ) 4.東南アジアまたはベトナムの基層文化 5.ベト族のむら文化(行政単位から自立的存在へ) 6.宗教の多重性(三教合一=仏教・儒教・道教) 7.モダニティーとシンクレティズム(南部のカオダイ教、ホアハオ教、クメール仏教) 8.ベトナム語の世界 9.ベトナム・日本前近代関係史(「鎖国」は本当か?) 10.「ドイモイ」政策と「民族の伝統」への回帰 11.ベトナムの映画 12.経済と文化の関係(モラル・エコノミーとは?) 13.ベトナム戦争 14.多様な民族性(少数民族の世界) 15.近代日越関係 |
評価方法 | 小レポート(20%)、小テスト(20%)、試験(60%) |
テキスト | 特になし。参考書としては、図書館に指定図書があるので、適宜それを見ておくこと。 |
その他 |