南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
3・4
担当者
赤嶺 淳
他の科目との関連
他学科履修
副題 鶴見アジア学とモノ研究
授業概要  鶴見良行の東南アジア研究の今日的意義を考察する。鶴見は、さまざまなモノに焦点をあて、東南アジアと日本の関係性の不平等さを批判してきた。看護師を中心とした東南アジアから日本への人的移動が国策化するなか、没後15年たった鶴見良行の構想した「鶴見アジア学」の視座を再評価する。
学修目標 (1)東南アジアの白地図が描けるようになる。(2)身近な生活のなかで東南アジアと日本の関係性を実感できる。(3)問題を多面的に考察できる。
授業計画 第1回 東南アジアを/にまなぶ
第2回 「鶴見アジア学」の系譜
第3回 フィリピン国家の誕生
第4回 「東南アジア」の誕生
第6回 東南アジアの生業(1)—山地民のくらし
第7回 東南アジアの生業(2)—漁民のくらし
第8回 サンゴ礁にいきる—ウォーラセア海域世界の人びと
第9回 東南アジアの今日的課題(1)サンゴ礁保全
第10回 東南アジアの今日的課題(2)熱帯林の保全
第11回 東南アジアの環境問題と日本
第12回 生物多様性保全と南北問題
第13回 フェアトレードの課題
第14回 まとめ
第15回 試験
評価方法 授業中に指示したレポート40%、試験40%、授業中の参加度20%により評価する。なお、レポートと試験は日本語で解答することとし、レポートについては1)みずからの主張がシャープにあらわれるタイトルを工夫する、2)日本語の作文ルールにもとづき、誤字脱字を確認し、引用の出典を明確にする、3)参照した文献の概説をのべるのではなく、要旨をふまえたうえで自分の意見をあきらかにする、4)必要に応じて図表、地図、年表を附すことを条件とする。
テキスト 鶴見良行、1995、『東南アジアを知る』、岩波書店。鶴見良行、1982、『バナナと日本人』、岩波書店。なお、適宜、講義中に指示する。
その他 一方的な講義にならぬよう適宜、質問するので授業中に積極的に発言すること。発言がない場合は、欠席したものとみなす。また、どんなものでもよいので、東南アジアの地図を必ず持参し、講義にでてきた地名をその都度、確認すること。なお、私語ならびに授業と関係ない作業をした場合には、退出願う場合があるので注意すること。遅刻は、もちろん、みとめないので注意すること。