南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
1
担当者
荒井 好和
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 「カイシャ」の支配構造について考える
授業概要 もしカイシャに何の規制も課されなければ、カイシャの活動は社会的に望ましいものから乖離する可能性がある。では、誰がどのような規制を行なうべきか。この種の問題は、コーポレート・ガバナンス(企業統治)と呼ばれている。この演習では、コーポレート・ガバナンスに関する入門的な文献を使って、「カイシャは誰のために経営されるべきか」を考える。
学修目標 1.株式カイシャとは何か、株式とは何かについて学び理解を深める。
2.メイン・バンクとコーポレート・ガバナンス。カイシャを取り巻く利害関係者のうち銀行を取り上げ、銀行はカイシャの経営者を規律付けられるかについて考える。
授業計画 (春学期)
1〜2.ゼミ運営の準備段階(文献リストの配布、報告グループ分け、各種委員の決定など)
3〜7.「金融・証券」に関する基礎知識を身につける
8〜14.コーポレート・ガバナンスに関する文献を用いて、経営者の規律付けについて考える
(秋学期)
1〜5.夏期休暇後に提出した書評について、各自がプレゼンテーションを行なう
6〜14.修了論文の作成に向けた報告と指導
評価方法 毎回の報告が60%、夏期休暇後に提出する書評が20%、修了論文が20%で評価する。
テキスト 以下の書物の一部を使用する。なお、資料は当方で用意する。
日本証券業協会 証券教育広報センター(編)『新 証券市場』中央経済社、2006年。
伊丹敬之・藤本隆宏・岡崎哲二・伊藤秀史・沼上幹(編)『日本の企業システム—企業とガバナンス—』有斐閣、2005年。
佐久間信夫(編)『コーポレート・ガバナンスの国際比較』税務経理協会、2007年。
その他 基本的な文献は上に示した通りだが、これら以外にも、授業目標を達成するために、できるだけ多くの文献を読む予定。知識の蓄積がなければ、「問題発見」も生まれない。