81177 現代社会と刑法各論A
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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杉本 一敏 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
授業概要 | 刑法各則(刑法典第二編「罪」)に定められている各種犯罪につき、その成立要件を概観し、理論上生ずる諸問題を検討します。春学期は、主として「個人的法益に対する罪」のうちの生命・身体、自由、人格的利益に対する罪、そして「社会・国家的法益に対する罪」の一部を取り上げます。なお授業においては、教科書・体系書に書かれている各項目についてひと通り概説するのではなく、とり上げる項目を取捨選択した上で、重要と思われる問題点について特に突っ込んだ理論的検討を加えていく、という方式を採りたいと考えています(授業で特に触れない事柄については、下掲の教科書等の該当部分を後で各自において読んでおいてもらうことになります)。 |
学修目標 | 刑法各則の各種犯罪規定につき、その保護法益や法的性格を分析することを通じて、単なる断片的・雑学的知識を得るに止まるのでなく、一定の体系的・理論的な理解に至ることを目指します。春学期は、必要に応じて刑法総論の内容も復習しながら、生命・身体に対する犯罪、自由に対する犯罪につき、そこに含まれる各種犯罪類型の理論上の相互関係について理解を深めてもらえればと思います。また、人格的利益(名誉・プライバシー)に対する罪の諸問題の検討においても、これらの問題領域を刑法総論理論の一つの応用場面として捉え、多角的な見方ができるようになることを目指します。 |
授業計画 | おおよそ以下のように進めていく予定ですが、進行状況に応じて所々項目を省いたり、予定していた検討内容を次回に持ち越したりすることがあり得ます。 1.オリエンテーション、人の始期(1)(堕胎罪と殺傷罪の適用範囲) 2.人の始期(2)(胎児性致死傷)、人の終期(脳死移植・人工呼吸器取り外し) 3.殺人の罪(特に自殺関与罪) 4.遺棄の罪 5.傷害の罪(1)(暴行罪・傷害罪・傷害致死罪、同意傷害) 6.傷害の罪(2)(同時傷害の特例、危険運転致死傷罪ほか) 7.自由に対する罪(1)(総説、脅迫罪・強要罪、逮捕監禁罪) 8.自由に対する罪(2)(略取誘拐罪、性的自由に対する罪(可能であれば、わいせつの罪についても触れる)) 9.住居侵入罪 10.名誉毀損罪(1)(名誉毀損の概念、侮辱罪との関係) 11.名誉毀損罪(2)(真実性の証明、真実性の錯誤)、業務妨害罪(1)(業務妨害の概念) 12.業務妨害罪(2)(業務と公務の区別)、公務執行妨害罪 13.放火罪 14.賄賂罪 |
評価方法 | 学期末の定期試験で評価します。原則として出席はとりません。なお、場合によっては、学期中に任意提出のレポートを課すことがあり得ます(レポート課題の実施いかんは授業の進行状況などを見ながら検討するので、現時点では詳細未定です。教室での告知に注意して下さい。レポート課題を実施した場合には、提出されたレポートの内容を審査した上で、成績評価上の加点材料として考慮します)。 |
テキスト | 西田典之『刑法各論』(弘文堂、 第4版補正版、2009)を指定します。また、毎回レジュメを配布します。講義は主として配布レジュメに沿って進め、その都度、必要に応じて教科書の参照を求めます(従って、講義の中で上記教科書の記述内容を網羅的に取り上げるということはありませんが、復習用・自習用としても、ぜひ持っておくことを勧めます)。 |
その他 | 授業には、六法、教科書、(既に配布した分の)レジュメを持参してください。授業中における教室内での私語は厳禁です。 |