南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3・4
担当者
岡田 悦典
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 事例をもとに刑事訴訟法を学ぶ。
授業概要 演習は、刑事訴訟法に関連する法律の基礎理論を学びます。特に刑事訴訟法に関わる現代的問題について焦点を当てます。演習では、あらかじめ指定された報告者が報告し、それについて議論します。ただし、全員が積極的に討論することができるよう、そのテーマに関する具体的な教材・資料(判例等)を読むことが参加者に求められます。
学修目標 春学期には、具体的な事例を一つ選択し、その事例を整理することによって、捜査、公判、上訴に至る一連の手続と刑事訴訟法の基本原則を学びます(ケース研究・調査研究)。後期には、その事例での学習を踏まえて、法律問題を扱い、刑事訴訟法に関する基本論点を学びます。また、ゼミの報告を元にして、春、秋学期の最後に各自がレポートを提出します。
授業計画  春学期:刑事訴訟法の基本判例の研究
 いくつかの最新論点とそのための判例を選択し、チームに分かれて報告をし、それを元に討論形式での演習を行います。事例についてはあらかじめ希望に応じて相談します。おおむね、一回について一つのテーマを扱います(下記のテーマは、一例ですが、おおむね重なります)。
 1   テーマの選択。担当者の決定。
 2〜14 刑事訴訟に関連する基本的なトピックと判例を取り上げ、報告者の報告を元に討論する。
 15   まとめ、レポート提出
 (例)弁護人の役割、訴因、伝聞法則、一事不再理効など。
 なお、可能な限り、裁判傍聴を行います。夏学期のまとめとして、施設参観などを組み合わせた夏合宿を行い、基本的文献の輪読を行います。
 秋学期:刑事司法制度・少年司法制度の発展問題の研究:各人がテーマを選択し、個別報告します。最後に報告会を開催します。
 1   テーマの選択。担当者の決定。
 2〜14 刑事司法制度。少年司法制度に関連する発展問題を取り上げ、報告者の報告を元に討論する。
 (例)刑事事件報道のあり方、検察審査会制度、民事裁判と刑事裁判では判決内容がなぜ異なるのか、国民の司法参加の意義と裁判員制度のあり方、被害者の権利保障と弁護人の役割、刑務所民営化、少年審判の諸問題、有罪答弁制度、国際犯罪と条約など。
 15   まとめ、レポート提出
評価方法 演習での報告40%、レポート30%、出席・議論への参加程度30%にて総合評価します。欠席過多の評価がありえます。
テキスト 前期には、具体的な資料を配付します。後期には、必要な判例、文献を資料として配布する予定です。授業等で使用した何らかの刑事訴訟法概説書も所有しておくと便宜です。文献等は第一回目のときに、説明します。
その他 刑事訴訟法ABをすでに履修しているか、履修していない場合には演習と並行して履修すること。