南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
新美 倫子
講義題目
開講キャンパス
授業概要  ヒトが誕生して以来、食料をめぐる諸活動は、人々の生活や社会を規定する大きな要因となってきた。そこで、この授業では、動物と人間の関わり合いの歴史について、食料としての利用を中心に考えていくことにする。それと同時に、重要な食料である植物についても言及する。具体的には、動物考古学的な分析手法や生態学的な分析手法などを用いて、日本列島の先史時代を中心に近世までの環境考古学上の様々な問題を取り上げる。なお、授業では、南山大学人類学博物館が所蔵する動物遺存体や人骨等の資料を用いて、受講生が実際に資料に触れ、観察・分類を行うことも予定している。また、植物利用を理解するための野外演習や、動物利用を広く理解するため遺跡資料演習などを行うために、学外授業(於名古屋大学博物館および付属施設)も予定している。
学修目標  貝塚や低湿地遺跡などからの出土資料(特に動植物遺存体)に基づいて、過去の生活・社会を復元する理論と方法論の修得を目指す。
授業計画 1、はじめに:環境考古学・動物考古学とは何か?を概説する
2、タフォノミーについて:動物考古学の前提となるタフォノミーの問題に触れる。
3、発掘における動物遺体:発掘時や資料整理時の資料の取り扱い方を解説する。
4、貝類遺体について
5、魚類遺体について
6、哺乳類遺体について
7、実物演習(堅果類について:学外)
8、実物演習(その他の植物について:学外)
9、実物演習(石器の使用法I:学外)
10、実物演習(石器の使用法II:学外)
11、植物質食料について
12、出土遺物のDNA分析について
13、動物・植物を利用した道具について
14、人間と動物の関係の時代的変遷:縄文時代〜近代に人間と動物の関係がどう変化してきたかを、動物考古学の視点からまとめる。
15、定期試験
評価方法 定期試験70%、平常点30%により評価する。
テキスト 授業に必要な資料をその都度配付する。
その他