南山大学

 
指定
期間
夏期後半
単位
年次
1・2
担当者
高橋 大厚
講義題目
開講キャンパス
授業概要  理論言語学の根本的問題をとりあげ、深く追求する。テーマとしては、統語分析のための基礎概念と派生モデル、言語間の文法上の差異を説明するパラメターの形式、音韻と文法の接点、文法と意味の接点などがあげられる。講義を主とするが、受講生には、自分の研究に基づいて積極的に発言し、議論に貢献することが期待される。
 本年度の講義は、項省略現象の研究を中心的なテーマとする。項省略はどのような統語的メカニズムによって可能となるのか、項省略の有無に関する言語間差異はどのようにとらえられるか、項省略は音韻インターフェースと意味インターフェースにおいてどのように認可されるか、項省略は近年のフェーズ理論ではどのように分析されるか、などの問いを考察する。
学修目標 項省略現象という具体的な研究課題を手がかりにして、統語論研究の方法論を身につけ、自らも統語理論研究に積極的に貢献できるようになることが目的である。
授業計画 1〜2.空主語・空目的語、空代名詞、省略
3.  動詞句省略
4.  名詞句省略
5〜6.項省略
7〜9.項省略と数量詞作用域
10〜12.項省略とフェーズ理論
13〜14.項省略の有無に関する言語間差異
評価方法 講義が行われる期間毎日、その日の講義で論じられた事柄への理解を確認するミニペーパーを課す。1回のミニペーパーは、100点を日数で割った配点を持つ。例えば、講義が行われるのが4日間ならば、4回のミニペーパーが課せられ、それぞれ25点の配点を持つ。
テキスト ハンドアウトを配布する。初回の講義時に参考文献のリストを配布する。
その他