南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
黒沢  浩
講義題目
開講キャンパス
授業概要  考古学では、多くの場合、考古資料のまとまりをある「集団」という漠然とした人間のまとまりと同一視することが多い。こうした考え方の論理は、必然的に、仮定された集団の文化的同質性を導くことになる。だが、こうした方法は、しばしば文化的同質性の範囲をア・プリオリに想定しており、その同質性やそれを示す集団の復元方法よりも、範囲や枠組みのほうが優先され、前提にされる場合が多い。この授業においては、そうした考え方を批判し、オルタナティブな可能性について考えていきたい。
 また、こうした方法論的な可能性を探る中で、われわれが自明としてきた諸概念の再検討も必要になってくるであろう。「歴史」「文化」「文明」「地域」などの諸概念の批判的検討ということである。
 授業は、講義半分、議論半分くらいの割合で進める。
学修目標 1.考古学における諸概念を相対化する
2.「歴史」「文化」「文明」「地域」などの諸概念形成の経緯を知る
3.オルタナティブな議論の可能性を考える
授業計画 1.イントロダクション
2.問題の所在
3〜5.諸概念の形成
6〜10.諸概念の批判的検討
11〜14.具体的な研究事例
評価方法 議論への参加度40%、試験レポート60%
テキスト 適宜、プリントを配付したり、事前にテキストを指定する。
その他