南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
奥田 博子
講義題目 コミュニケーション論
開講キャンパス
授業概要 文法と言語習得の研究において生起する諸問題を視野に入れつつ、対照レトリック的な観点から、言語表現に関する理論としてコミュニケーション理論を捉えなおす。具体的には、日本語と英語の言語運用として産出された言語表現(主に演説テキスト)を取り上げ、その機能・効果を比較分析することを通して、コミュニケーション理論の体系を再考する。このように言語表現と文化・社会現象との相関性を検討することは、言語運用という側面から、人間の言語知識とその習得に関する研究に基礎的な資料を提供し、また、言語理論の一環としての比較言語運用論を展開することにも繋がる。言語表現のコミュニケーション上の機能・効果を中心的なテーマとする本講義は、言語表現の文字通りの意味を主に扱う「言語科学特殊研究(言語表現論)A:意味論」とは、相互補完的な関係をもつ。
学修目標 コミュニケーション理論の基礎知識を基盤とした日本語と英語の比較・対照研究の事例研究を行うことのできる知識を身につけることを目的とする。
授業計画 コミュニケーション理論と実践を有機的に組み合わせ、次のようなレトリック批評のテーマに沿って授業を行う。
1.はじめに
2.コミュニケーション理論の概観
3.新古典主義批評
4.社会運動研究
5.ジャンル批評
6.空想テーマ分析
7.イデオロギー分析
8.神話分析
9.深層的テクスト分析
10.隠喩分析
11.社会論争分析
12.精神分析批評
13.ポストモダン批評
14.叙述的分析モデル
15.定期試験(レポートの提出)
評価方法 出席(20%)、授業討論への参加(40%)、レポートの成績(40%)を総合的に考慮して評価を行なう。
テキスト 適宜指定/配布する。
その他 言語表現のコミュニケーション上の機能・効果を中心的なテーマとする本講義は、言語表現の文字通りの意味を主に扱う「言語科学特殊研究(言語表現論)A:意味論」とは、相互補完的な関係をもつ。